イギリスのマナーハウスのような『Still Rooms』(スティル・ルームス)

『Still Rooms』(スティル・ルームス)名前の由来と代表者について

Still Roomsの玄関前から眺める建物の外観
2019年5月撮影
初めてStill Roomsさんに伺った日
まるでイギリスに来ているようで興奮

埼玉県新座市、バス通りから細い道を入り数分、イギリスのカントリーサイドにあるマナーハウスのようなお屋敷が現れます。
お屋敷の名前はStill Rooms。

“スティル・ルーム”とは、もともとはヨーロッパの大きなお屋敷のひと部屋で、薬草などの調合を行っていた蒸留室のことだそう。エリザベス1世の時代には香料を手作りしたり、紅茶のブレンドやジャムなどの保存食を作るお部屋として利用されていたそうです。

Still Roomsの代表田中公子(たなかさとこ)さんは、ハーブ・アロマセラピストや、日本紅茶協会専属講師として長年にわたりティーインストラクターの育成などされ、現在もシニアティーインストラクターとして紅茶の普及に尽力されています。
そのため田中さんは香りに造詣が深く、香りのあるハーブや紅茶そして英国文化を発信する場所を提供したいという想いから、『Still Rooms』と名付けた場所を作られたそうです。

Still Roomsの素晴らしいお部屋に調度品、そしてアンティークに心躍る

Still Roomsの設計は田中さんが、鎌倉山ハウスオブポタリー代表の荻野洋子さんにイメージを伝え、図面引きから一緒に作り上げたそうです。
構想に2年、その後1年かけて完成した建物は田中さんが荻野さんと一緒にイギリスを周り、調度品を購入したりしてイメージを伝え共有されたそうです。
そして、細部まで全て田中さんのこだわりが詰まっており、コンセントひとつから自ら探されたものを全て使用されているそうです。

ダイニングルームを兼ねた明るいコンサバトリーには、お庭のお花がさりげなく活けられていたり、キッチンにはイギリスで大人気の小麦粉メーカーのマスコットフレッドくんが飾られていたり、田中さんのセンスが光ります。

Still Roomsの建物の前には、桜の木が
2022年3月撮影
どこから見てもイギリス、左にある枝垂れ梅が日本
キッチンの棚に並べられていたフレッドくんや紅茶缶など
窓際の花瓶に活けた庭から積んできた草花
 ダイニングスペースにさりげなく飾られている庭の花たち

そしてダイニングルームキャビネットに使われている色は、実にイギリスらしいわたしの好きな色でした。

スコーンやお菓子が並べられたカウンター
わたしはこのキャビネットの色に一目ぼれでした

真ん中の柱で分けられているリビングルームとドローイングルームには、暖炉と薪ストーブがあり、たくさんのアンティークや調度品がこちらも実にセンス良く飾られていました。

リビングダイニングルームの暖炉
雰囲気を醸し出すリビングルームの暖炉
棚に並べられたアンティークのカップアンドソーサーやプレート
センス良く飾られたアンティーク
ライティングデスクの上の高価なアンティークのティーポットやカップアンドソーサー
ティーポットはお気に入りのものだそう

そして扉の向こうはライブラリー。
明るいダイニングやリビングルームとはうって変わり、シックな赤を基調にされていました。
そこは以前わたしが宿泊したイギリスのホテルのような感じでした。

赤いじゅうたんや壁紙、テーブルクロスで飾られたプライベートダイニングルーム
ライブラリーは赤を基調にダークシック

わたしが参加したイベントの紹介

Still Roomsがオープンしたのは2019年4月。
そしてわたしが初めてStill Roomsに伺ったのが、オープンの翌月に開催された焼き菓子のコンペティションイベント”ベイクオフ”。麻布十番モーニングクレセントのステイシーさんとUK Walkerにコラムを寄稿いただく英国菓子の先生、安田真理子さん主催のイベントの時でした。

2019年5月
ベイクオフの日は15種類の英国菓子が並び、主催の方と参加者合わせて53人がStill Roomsに集合

その日は作り手15名、審査員35名、総勢50名がStill Roomsに集合。
まるでイギリスにいるような会場で、出品された15種類の英国菓子のほかにステイシーさんと安田真理子さんのお菓子もいただけて、大満足だったのは言うまでもありません。

ほかにもStill Roomsでは茶摘みや紅茶作り、安田真理子さんの英国料理レッスンなどイベントが開催されていましたが、ここ2年くらいはコロナ禍ということもあり自粛されていたようです。
そしてつい最近、ミモザのリースを作る会があり、わたしも参加させていただきました。
花材のミモザはStill Roomsのお庭から。

この日の教室の材料に使われた、庭から採ってきたミモザ
ミモザリースのワークショップの花材はお庭のミモザ
ミモザのリース
この日の教室で作ったミモザのリース

広大なお庭にはたくさんお花が植えられていて、これからの季節次々と咲いてくるそうです。
なかでも田中さんはお庭のバラやエルダーフラワーなどを使ったコーディアルも作られていて、今年1月の三越英国展や、鎌倉山ハウスオブポタリー、代官山のヒルサイドパントリーなどで販売されています。

Still Roomsのコーディアル

”Great Taste 2021”で「2つ星」受賞した紅茶

敷地内には茶畑もあります。

Still Roomsの茶畑
手摘み、手もみにこだわった紅茶は、田中さんのほか3名の強力な紅茶チームで作られるそう

そしてその茶畑で作られた紅茶2種類が、2021年イギリスの高級食品小売組合が主催する、食のオスカーとも呼ばれる”Great Taste 2021”で「2つ星」を受賞されたのです。

日本橋三越で販売していたコーディアルと"Great Taste 2021"で「2つ星」獲得の紅茶
Still Roomsのコーディアルと”Great Taste 2021″で「2つ星」獲得の紅茶
2022年1月の日本橋三越で販売

2015年から紅茶作りをはじめられた田中さん、初出品での快挙です。
手摘み手もみで丹精込めて作られたという紅茶を、ミモザのリースの会でいただきました。
まろやかで深みがあって、なんともおいしい紅茶でした。
そして、長いことティーインストラクターの指導をされていたという田中さんの、紅茶をいれる所作の美しさに、なによりうっとりしたわたしでした。

ティーポットから紅茶を注ぐ田中さん
さすが長年ティーインストラクターの指導をされていた田中さん、入れてくださる紅茶は格別な味でした

Still Rooms田中さんの次なる目標は

いろんなことにチャレンジして成功されている田中さん。
次なる目標はワイン作り。
もともとはイギリスの暮らしには欠かせないサイダーを作ろうというところからのスタートで、
イギリスで見たデンビーワイナリーのブドウ畑の景色が忘れられず、Still Roomsで作れれば…と思われたそうです。いよいよ、2022年4月2日、新座と長野でブドウ栽培を開始されるそうです。

最後に田中さんより、”香りのある豊かな暮らしが提案できれば幸せです。”

田中さんのこだわりがいっぱいつまったStill Rooms。お話を聞いて、益々魅かれてしまうのは言うまでもありません。

イギリスのマナーハウスの一室のような部屋、テーブルに並べられたお菓子
ミモザリースの会、イースターのお菓子が並べられたテーブル
まるでイギリスのお宅での一コマのよう

Still Rooms 公式サイトはこちら:https://still-rooms.co.jp/

koko

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