ロンドンから日帰りで行く海辺の街(ブライトン – Brighton編)

海辺の街 ブライトン
©︎Stanko07

通年、曇天が多いイギリスの空が朝から青空が広がっていたりすると、「どこかに出かけなくては!」 とそわそわしてしまうことがあります。
ロンドンから一番身近で気軽に行ける海辺の街は「ブライトン(Brighton)」。
そこにはロンドンの中心部から乗り換えなしの特急電車に乗って約1時間。車だと約1時間30分ほどで、ブライトンに到着します。ブライトンのような海辺の街は自然派を好む人々が住む傾向があり、この街から数多くのカルチャーやビジネスが発展してきました。
おしゃれなお店やレストラン、カフェにもブライトン在住というこだわりが垣間見えるところもこの場所の魅力です。

ノースレーヌ(North Laine)

ノースレーヌの通りの様子
©︎Anna Regeniter

ブライトンの街は海岸に出るまで、緩やかな下り坂がありますが、その中でブライトンらしい個性的なショップが並ぶエリア「ノースレーヌ(North Laine)」
このノースレーヌのあたりは、若者むけのお店が多く、自分だけのお宝を発掘できそうな、ヴィンテージのショップ、レコード屋などが立ち並んでいます。

ノースレーヌのヴィンテージショップ

ブライトンは学生街という面もあり、海辺の雰囲気も手伝ってか、このエリアではヴィンテージファッションを気負いなく着こなす若者達のリラックスした雰囲気が漂っているのが感じられます。

ブライトンのベーカリーカフェ

ブライトンのベーカリーカフェ

ブライトンには、多くのカフェ、レストラン、ベーカリーなどがありますが、そういったお店がヴィーガン、グルテンフリー、デイリーフリーなど、食生活にこだわりを持っている人たちに対応できていて、健康的なものを追求するだけでなく、味も楽しめることにこだわっているお店が多く見られるのも、ブライトンらしさかと。

こちらのブライトンに幾つのも店舗を持つ、ベーカリー、「ザ・フラワーポット(The Flour Pot)」
現時点(2021年4月現在)では、ロンドンには出店していないのですが、ブライトン地元民に人気がありそうな、ヴィーガン向けのクロワッサンやサワードゥーを始めとした幾種類のもパンだけでなく、味や食感にこだわりグルテンを控えめしたケーキ類も魅力的な姿でカウンターに並んでいます。

その中でもドーナツは金曜日のみの販売で人気の商品。

金曜日のみ販売しているドーナツ

一見、古典的な風貌のドーナツですが、口にすると甘さも控えめなクリームやジャムなどもあれば、ピナコラーダなどちょっとリキュールを使った個性的なお味もあり、たくさん食べられないのはわかっていても、選ぶのに迷ってしまいます。
ロンドンには未上陸な味をこちらのオリジナルの焙煎されたコーヒーとともにいただくのも、小旅行の至福の時間です。

レーン横丁(The Lane)

レーン横丁
©︎Sue Martin

ノースレーヌのエリアからほど近い、細い小道から入るエリアは「ザ・レーン(The Lane)」

路地裏のエリアは迷路のように入り組んでいて、アンティークショップ、宝石店、雑貨屋、ブティック、レストランなどが並んでいます。

レーン横丁の街並み
©︎ David Molina

チェーン店よりも独立系のお店が多く、先程のノースレーヌが学生の街なら、こちらは少し大人向きの雰囲気でしょうか?
迷いながらも、楽しい散策ができてしまう路地裏です。

ロイヤルパビリオン(Royal Pavilion)

ロイヤルパビリオン
©︎Dan breckwoldt
ロイヤルパビリオン
©︎Wittayayut Seethong

19世紀前半の統治者ジョージ4世の別邸だった、「ロイヤルパビリオン(Royal Pavilion)」
イギリスらしかぬインド、イスラム、中国を交えた風貌の建物にロシアのクレムリン宮殿を模したと言われたドーム型の屋根を持つ宮殿はさぞかし200年前の人々には衝撃的だったと思われます。
ジョージ4世は王族の中でも放蕩王という、イメージが付いて回りますが、実際に美術、芸術、建築を愛したジョージ4世の数々の美術のコレクションに関しては、非常に価値のか高いものばかりで、現在においても英国王室に宝を残したという点では高い評価を得ています。

ロイヤルパビリオンの館内
©︎Prackich Treetasayuth

館内の撮影は禁止されているのですが、実際、この目で見ると、この時代の西洋が東洋に対して遠いエキゾチックなものという憧景があったことがみられます。
宮殿内にはティールームが併設され、テラスからもガーデンが眺められます。
ここでアフターヌーンティーもいただけるので、パビリオンの豪華絢爛な内装を見た後にホッと一息の休憩をされるのもおすすめです。

パビリオンガーデンズ(Pavilion Gardens)

パビリオンガーデンズ
©︎Farrington3

ロイヤルパビリオンに隣接している「パビリオンガーデンズ(Pavilion Gardens)」
宮殿の目の前にある庭園は街の中のオアシスのような場所で、天気の良い日はたくさんの人たちがピクニックをしながら談笑している姿が見られます。

こちらの庭園にあるパビリオンガーデンカフェはこちらの公園で80年も経営されている老舗です。

庭園にあるパビリオンガーデンカフェ
©︎BrightonGranny

このカフェで昔ながらのイギリスのお菓子の一つ、ロックケーキ(ドライフルーツ入りのスコーンのような食感のケーキ)とたっぷりとした紅茶と一緒にいただいていると、カモメが飛んできたので、そこで海岸が近いことを思い出させてくれます。

ブライトン海岸(Brighton Beach)

石浜のブライトン海岸
©︎Carl Palmer

ブライトンの海岸は石浜ですが砂よりは汚れにくい利点があるので、ピクニック向きかと思えます。
デッキチェアーに座ってのんびり本を読む人、デリで買ってきた食材とワインでピクニックをしているグループ、海に石投げをしている小さな兄弟、などイギリスのお天気の良い日にのんびり、リラックスしている光景が見られます。

ブライトンピアー(Brighton Pier)

ブライトンピア
©︎Nei Wraight

ブライトン海岸のアイコン的存在、「ブライトンピアー(Brighton Pier)」
外観からして、サーカス小屋に入っていくようなワクワク感にあふれています。
桟橋の上は遊園地、アミューズメントパークやカフェやレストラン、飲食店の屋台などがあり、桟橋から海岸を眺められます。

ノスタルジックな雰囲気のメリーゴーランド
©︎Clickos

ノスタルジックなブライトンの雰囲気に浸れるメリーゴーランド、ヘルタースケルターから、海が一望のジェットコースターなどもあり、小さい規模ながらも充実したアミューズメントとして人気の場所です。

まっきー

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ロンドン在住17年。 イギリス人の夫、14歳の娘と13歳の息子と笑いながらロンドン暮らし。 趣味はドライブ。 旅ロンドにて旅コンセルジュをしています。 貴方...

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