ヴィーガン・アフタヌーンティーはいかが?

増えつつある、ヴィーガン人口

イギリスではここ数年ヴィーガン(卵や乳製品も避ける完全菜食主義者)人口が急増しています。
スーパーでも自社ブランドのヴィーガン食品をこぞって販売し始めました。これはイギリスに限らず、世界中の人たちの食生活が変わりつつあるということでしょう。その中でも特にイギリス人のヴィーガン人口が多くなっています。
ヴィーガンになる理由は大きく分けて3つ挙げられます。「健康」「動物愛護」「地球環境」です。

15年前と現在のヴィーガン環境

私は15年近くヴィーガン生活をしていますが、最初の頃は食品を手に入れるのが難しく、スーパーに行ってもいちいち箱や瓶の裏側の「材料」のところをチェックしなければなりませんでした。結局買えるものも限られていて、ずいぶん不自由な思いをしたものです。
友人との外食の数も減って、淋しい思いもしました。

ところが今はどうでしょう!先日ウィンザー城の近くに小さなアイスクリーム専門店が出来たそうですが、そこでもヴィーガン・アイスクリームやグルーテン・フリーのコーンをを使ったアイスクリームを販売しているとのこと。

“Vegan”表示のある食品

食料品にしても、最近は表にちゃんと”Vegan”と表示されたものが多くなり、ビールや、ワインもヴィーガン用が多くなりました。(主材料はヴィーガンでも、生産の過程でノン・ヴィーガンのものを使うと”Vegan”の表示はできません。)そして大きなスーパーでは、特にヴィーガンセクションが作られているところも多くあります。ベジタリアンとの違いは卵、乳製品など一切摂らない完全菜食の人のことをヴィーガンと言います。

おすすめのヴィーガン・アフタヌーンティー スポットをご紹介します

さて、そんな人は食生活の範囲が狭くなるのでは?と思っている方に、今日は「えっ?そこまでヴィーガン?」というものの一つ、ヴィーガン・アフタヌーンティーをご紹介します。

スコットランドの『バルモラル・ホテル・エジンバラ』

私はこれまでに数えきれないくらい多くのヴィーガン・アフタヌーンティーを経験しましたが、記憶に残っているもののひとつとしてスコットランドの『バルモラル・ホテル・エジンバラ』(The Balmoral Hotel)があります。

『バルモラル・ホテル・エジンバラ』のヴィーガン・アフタヌーンティー
『バルモラル・ホテル・エジンバラ』のヴィーガン・アフタヌーンティー

そしてスープ。アフタヌーンティーにスープが出されたのは、後にも先にもここだけです。

『バルモラル・ホテル・エジンバラ』のヴィーガン・アフタヌーンティーで出されるスープ

スコットランドの『インバーロッキー・キャッスル・ホテル』

同じくスコットランドの『インバーロッキー・キャッスル・ホテル』(Inverlochy Castle Hotel)は、フォート・ウィリアムに近い静寂な雰囲気に囲まれての贅沢なアフタヌーンティーです。

『インバーロッキー・キャッスル・ホテル』のヴィーガン・アフタヌーンティー

サンドイッチが凝っていると「おっ!このシェフはアフタヌーンティーに賭けているな」などと、期待も大きくなります。
アフタヌーンティーの場合、ケーキには力を入れていてもサンドイッチがおろそかになるところが多いのですが、伝統的なキュウリのサンドイッチに加えて、ホテルのオリジナルのサンドイッチも欲しいところです。

『インバーロッキー・キャッスル・ホテル』のヴィーガン・アフタヌーンティー サンドイッチ

『デイヴィッド・オースチン ローズ・ガーデン』のレストラン

薔薇好きには聖地ともなっている『デイヴィッド・オースチン ローズ・ガーデン』のレストランはカジュアルではありますが、サンドイッチの他にタコスまで・・・・
こういう奇抜なアフタヌーンティーも楽しいものです。

『デイヴィッド・オースチン ローズ・ガーデン』のヴィーガン・アフタヌーンティー

ロンドンの『ラ スイート ウエスト ハイドパーク』

ロンドンの高級ホテルでは、ほとんど全てがあらかじめ予約しておくとヴィーガン・アフタヌーンティーをいただけます。
『ラ スイート ウエスト ハイドパーク』(La Suite West – Hyde Park)というブティックホテルは、ヴィーガンを含め健康に良い食事に力を入れています。

『ラ スイート ウエスト ハイドパーク』
『ラ スイート ウエスト ハイドパーク』のヴィーガン・アフタヌーンティー
『ラ スイート ウエスト ハイドパーク』のヴィーガン・アフタヌーンティー
『ラ スイート ウエスト ハイドパーク』のヴィーガン・アフタヌーンティー

我が家のヴィーガン・アフタヌーンティー

もちろん家庭でもヴィーガン・アフタヌーンティーは可能です。
下の写真は日本のお客様がいらっしゃった時に、一緒にいただいた我が家のヴィーガン・アフタヌーンティーです。イートンメスのメレンゲ、生クリームもヴィーガンです。

我が家のヴィーガン・アフタヌーンティー

次回イギリスにいらっしゃったら、是非ヴィーガン・アフタヌーンティーを試されては?
ただし、予約時に必ず「ヴィーガン用」と知らせてくださいね。また、通常のアフタヌーンティーも同じですが、その日のシェフによって出されるものが違ったり、時期によってメニューが変わることが多いということもお忘れなく。

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木島タイヴァース由美子

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1977年英国政府観光ガイド資格であるブルーバッジを取得。以来、現在にいたるまでイギリス全土にわたって旅行者を案内。2015年にカルチャーツーリズムUKを立...

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