“kokoのイギリスそぞろ歩き in Festive Season” Part1

11月下旬から新年にかけてを、ホリディシーズンやクリスマスシーズンというのを、よく耳にすると思いますが、イギリスではフェスティブシーズンという呼び方がポピュラーのようです。
寒いし日は短いけれど、特別の季節。
そのフェスティブシーズンにイギリスに行くのがかねてからのわたしの夢で、今回その夢が実現しました。

宿泊したホテルのクリスマスツリー

コラムでは3回に分けて、わたしのフェスティブシーズンのイギリス旅をご紹介します。

5度目の英国訪問

渡英は今回で5回目。
これまでのイギリス旅は地方や郊外に行くことが多かったのですが、今回はロンドンに4泊し、いままで行っていなかったロンドン市内の有名レストランや、土曜日しかやってないポートーベローのアンティークマーケットにいったり、またクリスマスイルミネーションを楽しんだりと5度目のロンドン訪問を満喫しました。

ポートベローマーケットのシンボルティーポットの看板

そしてコラムのPart1は、ロンドンで体験したジンの蒸留所ツアーと、ドーナツのワークショップについてご紹介します。

シップスミス(SIPSMITH) 蒸留所ツアーに参加

SHIPSIMTH DISTILLEY シップスミス蒸留所入り口

シップスミスはロンドンで2009年にスタートした、世界のジンブームのパイオニア。
昨年の阪急うめだ本店の英国フェアでも、シップスミスが出店されていました。
とはいうものの、元々わたしはお酒がさほど強くなく、ましてジンのように強いお酒を飲むことはめったにありません。
しかし、今回の旅の相棒はジン好きの長男。
その長男が航空券をとって真っ先に申し込んだのが、シップスミスの蒸留所ツアーでした。

シップスミスの蒸留所は西ロンドンのおしゃれな街チズウィック(Chiswick)にあります。
チズウィックに行ってみたいのと、ジンの蒸留所ってどんなところだろうという好奇心から、同行を決定。

ただ、ツアーは18:30スタートのため最寄り駅に着いたのが18:00ころ
もうすっかり暗くて、おしゃれな街をゆっくり見ることができず残念でした。
最寄り駅から歩くこと15分、シップスミスの蒸留所は住宅街にありました。

入り口の道路沿い住宅街にあるSIPSMITHのサイン

ツアーの開始時間になるまで、ジンでできたモルドワイン風のドリンクが出されました。
これが甘くておいしい。

オリジナルマグカップに入ったモルドワイン風ウエルカムドリンク

ジンはほとんど飲んだことがないわたしですが、1杯飲めてしまいました。
それがその後影響することに…

参加者20人くらいほどのツアーは18:30にスタート。
ツアーでは何種類ものジンのテイスティングや、シップスミスの蒸留所やジンについての説明がありました。
最初に飲んだモルドワイン風の飲み物ですっかり酔ってしまったわたしは、ロンドン到着日の夜の時差ぼけもあってか、眠さで説明は上の空、うつろうつろしながら聞いていました。

熱心に説明を聞く参加者

長男をはじめ、参加されているみなさんは意欲的にテイスティングをされていましたが、わたしは、最初のドライジンを1種類テイスティングしただけ。
とはいうものの、香り付けにつかっているという、ジュニパーベリーの芳醇な香りのすばらしさは理解できました。
蒸留所はそんなに広くなく、シップスミスのトレードマークの白鳥は、蒸留器の形が白鳥に似ているからなのだと、ちゃんと説明を聞いていた息子に教えてもらいました(笑)

シップスミスの蒸留ポット
シップスミスのシンボルは白鳥

そして1時間半の蒸留所ツアーが終わるころ、ようやくわたしも正気に…。
ツアーではドライジンとスロージンの小瓶をおみやげにいただきましたが、蒸留所には多くの種類のジンが販売されていました。

おみやげの小瓶
販売されているジン

そのなかから、長男はシンガポールのラッフルズホテルでシンガポールスリングを作る時に使われ、ロンドンのシップスミスとラッフルズホテルでしか買えないというジンを購入。

長男が買った”Raffles1915”といただいたテイスティンググラス

わたしはテイスティングに使われていたおしゃれなグラスが買いたくて、販売していないか尋ねたところ、ラッキーにも息子とわたしには特別に1個ずついただいてしまいました。

ロンドン一日目はこれにて終了

バラ・マーケット(Borough Market)の大人気ベーカリー”BREAD AHEAD BAKERY” でドーナツワークショップを体験

BREAD AHEAD BAKERYのショーケース

ロンドンブリッジの南側にあるバラ・マーケット、人気の観光名所ですが訪れるのは今回が初めて。
そのバラ・マーケットに大人気ベーカリー”BREAD AHEAD BAKERY”はあります。
日本で人気の「I’m donut?」のドーナッツに似ているドーナツもありましたが、ドーナツのバリエーションは、それはそれは豊富。もちろんベーカリーなので様々な種類のパンも売っています。

陳列されているドーナツ

円安ポンド高なので、ひとつ£5近くするドーナツは、日本人のわたしにとってはかなりの高級品。でも、多くの人がひっきりなしに買いに来ていて行列ができていました。

ドーナツのワークショップは朝9:30から12:30までの3時間。

BREAD AHEAD 「BAKERY LESSONS」の看板

クリスマスの近い土曜日だったせいか、参加者12人くらいのうちひとり参加はわたしともうお一人、そのほかは3組のご家族でした。

ワークショップでは、まずはドーナツの生地作りからスタート。

材料は準備されていて各自で計量して作ります

このドーナツ生地、揚げればドーナツ、オーブンで焼けばブリオッシュになるということで、今回自分で作った生地はローフ型のブリオッシュに、お店で準備してくれた生地は各自で成型して揚げ、ドーナツを作りました。
“BREAD AHEAD BAKERY”で使うイーストは生イースト、二次発酵は冷蔵庫でひと晩寝かすという、わたしがこれまでにあまり体験したことのない作り方でした。

出来上がった生地を6分割に

さすが人気ベーカリーのドーナツ、揚げたてはことに絶品。

油で揚げているドーナツ
砂糖をまぶしたドーナツ

各自1本のローフ型ブリオッシュと、ジャムドーナツ3個、カスタードドーナツ3個をお持ち帰り。
旅行者にとってはかなりのボリュームでした。

出来上がったドーナツを箱に詰めました
ブリオッシュローフ

今回のワークショップでお父さんお母さんと来ていた、男の子の兄弟がいましたが、なんとその男の子の一人が、「KEIO UNIVERSITY」のトレーナーを着ていたのです。
これは話しかけずにはいられないと聞いてみたところ、2ヶ月前の10月に10日ほど慶應幼稚舎に交換留学をしていたそうで、一緒にいたお兄ちゃんも去年留学していたと。
他にも参加している方には白金台に住んでいた方や、一緒のテーブルだった方も日本に旅行にいってすごく楽しかったと、親日家が多くてうれしいびっくりでした。

レッスンは9:30からだったので、朝はクロワッサン、休憩時間にはクッキーがそれぞれコーヒー、紅茶とともに準備され、至れりつくせり。とっても満足のいくレッスンでした。
レッスン終了後はみなさんに声かけて記念撮影。
よい旅の思い出ができました。

バラ・マーケット(Borough Market)のパエリア

レッスンの終わりは12:30。朝はそれほど混んでいなかったバラ・マーケットも、レッスン終わりの時間には歩くのもやっとなくらいすごい人混みに。

しかし、バラ・マーケットと言えばパエリアを食べないわけにはいきません。
ところが、なかなかパエリア売り場を見つけることができません。
すれ違う人でパエリアを持っている人何人かに声かけて、やっとパエリアを売っている場所に到着。

パエリアパンに入っているパエリア

1人前、かなりのボリュームでしたがとってもおいしかった。

ひとり分のパエリア

ヒースロー空港に到着してデビットカードで少し現金を下ろしましたが、後にも先にもキャッシュを使ったのは、バラ・マーケットでパエリアを買ったこの時だけ。
英国でのキャッシュレス化は思うより進んでいるようです。

体験型旅行、Part 1はここまで。
次は感動のノース・ヨークシャーのドライブについて報告させていただきます。

koko

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