• HOME
  • おすすめ旅行 , トラベル
  • イギリスへ行こう! 個人旅行のおすすめ~魅惑の国『ウェールズ』(南部・後編)を周遊するふれ合いの旅~

イギリスへ行こう! 個人旅行のおすすめ
~魅惑の国『ウェールズ』(南部・後編)を周遊するふれ合いの旅~

手つかずの大自然、独自の文化、とても親しみやすい温かな人々…
『ウェールズ』でふれ合いの旅を! 

【後編:南ウェールズ】

ウェールズの国旗を掲げる
ウェールズの国旗を掲げる神奈川ウォーキングクラブのみなさん

英国の辺境の地と言われる、魅惑の国『ウェールズ』

「海外個人旅行体験にイチ押しの国」イギリスでの個人旅行のベスト・アドバイス!

前編の北ウェールズに引き続き、今回は旅の後半「南ウェールズ」です。

前回と同様に、2018年6月に実施した「神奈川ウォーキングクラブ・ウェールズ周遊ウォーキング」の小グループの10日間旅行を基本とし、日程第5日目以降の後半をご紹介します。

基本モデルコース日程表

モデルコース: ウェールズ周遊の旅-10日間(現地8泊+機内1泊)
日付日 程(案)宿泊地
1日目日本発→(飛行機)→(ロンドン等で乗継)
 →マンチェスター到着後、空港または市内ホテルへ
マンチェスター
2日目【午前】マンチェスターからポントカサステ水路橋へ
(車:専用車やレンタカー等で所要約1.5時間) 
※ナローボートで水路橋通過、復路はウォーキングもおすすめ
【午後】コンウィへ(所要約1時間)
※コンウィ城見物、城壁に囲まれた町を散策等
スランドゥドゥノ
 またはコンウィ
3日目【午前】グレート・オームズ・ヘッド(標高200m)へ 
※往路は路面登山鉄道、復路はウォーキングもおすすめ
【午後】古城街道やスノードニア国立公園経由でスノードン山麓の町
 スランベリスへ(所要約1.5時間)
※スレート博物館、ドルバダーン城見物等
スランベリス
4日目【午前】スノードン登山鉄道で山頂へ
(標高1,085m/所要往復約2.5時間)
【午後】カナーヴォン城、メナイ海峡見物等
スランベリス
5日目車で南ウェールズのセント・デイヴィッズへ(所要約5時間)  
※大学の町アベリストゥィス、カーディガン等経由
セント・デイビッズ周辺
6日目終日:ペンブルーク・コースト・パスをウォーキングとウェールズの
※ 守護聖人St. David’sの大聖堂訪問等
セント・デイビッズ周辺
7日目【午前】海岸リゾートのテンビーへ(所要約1時間)
※コルディ島クルーズや、華やかな町内散策等
【午後】ウェールズの首都カーディフへ(所要約2時間)
※途中、映画の舞台「ガースの丘」ウォーキングもおすすめ
カーディフ
8日目【終日】カーディフ市内や近郊観光
※コンパクトな市内は徒歩で観光可能
 (カーディフ城、ビュート公園、国立博物館、マーケット等)
※近郊には、カーディフ・ベイ、ビッグピット(国立炭鉱博物館)、
 キャステル・コッホ(赤い名城)、ケーフェリー城(重厚な城)等
カーディフ
9日目車でヒースロー空港へ(所要約3時間)
ロンドン発→(飛行機)
機内
10日目日本帰着
  • 山間部が多い北部と比較すると、ウェールズ南部はややフラットで海岸線のウォーキングやトレッキングコースが充実しているのが特徴です。
  • 各種交通機関(鉄道、公共バス、タクシー、レンタカー等)と専用車チャーターについては、北ウェールズ(前編)をご参照下さい。

訪問地の概要・おすすめスポット ≪後編:南ウェールズ≫

ペンブルックシャー・コースト国立公園

美しい海岸線に沿った自然と多くの野生動物で知られ、荘厳な景観を持つ国立公園。

ペンブルックシャー・コースト・パス(Pembrokeshire Coast Path)

ペンブルックシャー・コーストの眺め
ペンブルックシャー・コーストの眺め
Copyright All rights reserved by Gra@Ashley

全長約299kmにわたる海岸線の崖の上を通る素晴らしいハイキング・コース。
その一部分でも歩いてみることをおすすめします。徒歩旅行者のために、”Puffin Bus”と呼ばれる周遊バスが走っているので便利。(6-9月)

セント・ディビッズ大聖堂(St David’s Cathedral)

セント・ディビッズ大聖堂の外観
セント・ディビッズ大聖堂の外観
Copyright All rights reserved by E Jennings

ウェールズの守護聖人St.David’sを祀る、ウェールズで一番の聖地。6世紀に設立された教会の場所に12世紀に大聖堂が建てられてから約1500年になる。
棺に眠る聖人の遺体を納めた大聖堂はとても壮大で、まさにウェールズで最高の宗教的な場所に相応しい。ノルマン人の略奪者たちから気づかれないように、町の広場から下った所のくぼ地に隠れるように建てられているのがとても印象的。(それでも、少なくとも7回はバイキングの略奪にあっている)
隣に建つビショップ・パレス(司教の邸宅)と合わせて、南西ウェールズ最高の必見スポットである。

セント・ディビッズ大聖堂の内部
セント・ディビッズ大聖堂の内部
Copyright All rights reserved by Andrey Sulitskiy

セント・ゴバンズ礼拝堂(St Govan’s Chapel)

断崖側面に建てられたセント・ゴバンズ礼拝堂
断崖側面に建てられたセント・ゴバンズ礼拝堂
©Some rights reserved by Darryl Hughes

ペンブルックシャー最南端の断崖側面に建てられた「隠れ礼拝堂」。約6.1m x 3.7mの小さな建物で、大半は13世紀だが、一部(祭壇と座席)は6世紀にさかのぼるとも言われている。聖人が奇跡的に追跡を逃れ、また海賊からも隠れた場所に建つ小さな礼拝堂である。

テンビー(Tenby)

テンビーのビーチ
Copyright All rights reserved by Vaas.V

「華やかでにぎやかなパーティのような町」と言われているリゾート町。
岬の崖の上にあり、引き潮時には金色の砂に取り囲まれる。風雅で陽気な雰囲気を持つ町は、パステルカラーのジョージアン様式建築のホテルや、たくさんのレストランやバーが集まっている。

港からコルディ島(Caldey Island)まで20分のボートクルーズは一番人気で、この島には美しい遊歩道、灯台、アザラシや海鳥の生息地も見られる。
(時間に余裕があれば、一泊してゆっくり滞在するのもおすすめ!)

テンビーの港
Copyright All rights reserved by Mabjack

カーディフ(Cardiff)

ウェールズの首都(人口約36万人)。古代ローマ人によって築かれた古い歴史を持ち、産業革命以降の19世紀には良質の石炭の輸出港として繁栄し、その後も工業地として大きく発展してきた。また西暦2000年記念のミレニアムプロジェクトにより大きく様変わりし、特にカーディフ・ベイ地域の開発や、市内のミレニアム・スタジアムの建設等により、「過去と現代が交錯するとても魅力的な町」になっている。各種データでも「イギリスで一番安全な都市」「イギリス人が一番住みたい街」「緑豊かなガーデンシティ」「物価が他都市に比べて安い」「最大級のショッピングセンターやアーケード街も豊富」等々…。
ぜひ一度は訪問をおすすめしたい、ゆっくりと気軽に楽しめる街です!
(ロンドン・パディントン駅からも直通で約2時間少し。約30毎にあるので便利です)

カーディフ城(Cardiff Castle)

カーディフ城の外観
Margaret DeckerによるPixabayからの画像

街の中心にあり、城壁内には「ローマ時代2000年前からの土台」「ノルマン人が築いた城郭」そして中央には「ゴシック様式の幻想的な城」と3つの城塞が同居している。ゴシック様式の城館は19世紀に第3代ビュート侯爵が再建したもので燦然と輝くビクトリア調の内装は必見!
城内ガイドツアーや、夜の中世風晩餐会も楽しめる(有料)。

ビュート公園(Bute Park)

カーディフ城を眺められるビュート公園
Copyright All rights reserved by FZA_1970

カーディフ城の脇から北西に約3.2kmも川沿いに続く緑豊かな素晴らしい公園。ウォーキングはもちろん、レンタサイクルでサイクリングも楽しめる。カフェもおすすめ!

ウェールズ国立博物館&美術館(National Museum & Gallery of Wales)

ウェールズ国立博物館&美術館の内部
Copyright All rights reserved by dgmann11

ウェールズ随一の博物館(無料)。自然史のセクションにはクジラの骨格や、耳を広げたマンモスなどの迫力ある展示がある。目玉は2階に陳列された絵画、彫刻、陶磁器等の荘厳なコレクション。特に中央ステージを飾る印象派の絵画リストはパリ以外では最も大規模なもので、モネ、シスレー、ピサロ、マネ、ドガ等の作品が充実している。カフェやレストランもある。

カーディフ・ベイ(Cardiff Bay)

カーディフベイ
©Some rights reserved by Richard Szwejkowski

市中心部から約1.6km南にあるウォーターサイド地区。2001年頃から再開発されたベイエリアで、飲食店も多く散策にもおすすめの新しい観光スポット。ウェールズ国民議会、ピアヘッド・ビル、ミレニアム・センター(オペラハウス)等々の特徴的な建物が並んでいる。
市内からはウォーキング、バス、水上ボートに乗るのも楽しい。

カーディフ郊外

ビッグ・ピット国立炭鉱博物館(Big Pit/The National Mining Museum of Wales)

ビッグピット国立炭鉱博物館

2000年に「世界遺産」に登録されたブラナボン産業用地の主要観光スポット。ビッグ・ピットとは1880~1980年の約100年間操業していた炭鉱の坑道だが、元炭鉱夫の陽気なガイドと共に観光客もヘルメットをかぶってケージに乗り約90m地下へ降りて行く。採炭現場や馬屋跡など、まるで現在も使用中の様な印象的なツアーを体験出来る。
*ジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデル地の一つです。(パズーが働いている炭鉱)

キャステル・コッホ(Castell Coch)

キャステル・コッホ
Copyright All rights reserved by granmadunn

市内から約11km北にある「赤いお城」。外観はビクトリア朝様式の洗練された中世スタイルを持ち、華美な内装ときらびやかな調度品が美しい女性的なお城。カーディフ城主第3代ビュート侯爵が19世紀後半に奥方の為に造らせたものと言われ、別荘としても使われていた。

ケーフェリー城(Caerphilly Castle)

ケーフェリー城
Sa CaoによるPixabayからの画像

市内から約12km北にあるウェールズで最も大きな城。13世紀後半にノルマン人の君主によっ て建てられた重厚な城塞で、何重もの壁と精巧な水濠に囲まれており、城内に攻め入るには3つの濠と6つの吊るし門、5つの扉を通らなければならなかった。
クロムウェルからの攻撃で傾いた大きな斜塔もシンボルになっている。
カーディフ市内からは列車か、バス(キャステル・コッホ経由)で行ける。

★スペシャル・インフォメーション★

『神奈川ウォーキングクラブ・ウェールズ周遊ウォーキングツアー』(後編)

前編では北ウェールズの代表的なスポットのウォーキングを楽しみました。
後編では南ウェールズに移動して、英国随一の距離(299km)と海岸景観や環境を誇る「ペンブルックシャー・コースト・パス(ペンブルック州海岸歩行路)の一部を始め、セント・ディビッズ大聖堂などの見学、明るいリゾート町テンビー、ガースの丘、カーディ市内のウォーキングや観光等も満喫されました。

※「ガースの丘」は下記説明の通り、イギリス映画「ウェールズの山」の舞台となった場所です。メンバーの皆さまのご依頼で特別に立ち寄ってウォーキングを楽しんで来ました。

セント・ディビッズ近くのプレミアムB&Bに宿泊

広々としたガーデンに囲まれた邸宅風B&Bに到着

広々としたガーデンに囲まれた邸宅風B&B

歓迎のウェールズ民謡(ハープ)とダンスを披露してくれました

宿泊のB&Bで受けた歓迎のウェールズ民謡とダンス

ペンブッルックシャー・コースト・パス(ペンブルック州海岸歩行路)

セント・ディビッズから東に約8kmのウォーキングをスタート 

ウォーキングコースの標識

くもり空でしたが素晴らしい景観のコースト・パスを満喫しました!

コーストパスを歩く神奈川ウォーキングクラブのメンバー
南ウェールズ地方の荒々しい海岸線

セント・ディビッズ大聖堂

略奪から逃れる為に、敢えて目立たないくぼ地に建立されている荘厳な大聖堂

セント・ディビッズ大聖堂

ステンドグラスやパイプオルガンの音色も素晴らしい! 

セント・ディビッズ大聖堂のステンドグラス

テンビー

港から人気のカルディ島周遊クルーズに出発

クルーズに出発する神奈川ウォーキングクラブのメンバー

たくさんのアザラシや海鳥などが生息しています!

クルーズから撮ったアザラシ

ガースの丘(※映画『ウェールズの山』の舞台)

なだらかな丘を登ると、山頂に約6mの盛り土が見えて来ます

ガースの丘

登頂記念写真!ウェールズ万歳!

ガースの丘の上で記念撮影

カーディフ市内の眺望
大きなミレニアム・スタジアムも見えました

遠くにカーディフ市内が望める

カーディフ市内

センターにある巨大オブジェの前でマル!

センターにある巨大オブジェ

カーディフ城(奥)につながるハイストリートや歴史あるアーケード街散策はおすすめ

市内のハイストリート

お城に隣接するビュート公園も素晴らしい!

ビュート公園

ヒースロー空港

最終日、ヒースロー空港でドライバー・ガイドのSteveさんとお別れ(涙!)

9日間とてもお世話になりました。またウェールズか日本での再会を。。。

ヒースロー空港での一コマ

映画「ウェールズの山」のお話し (1995年制作のイギリス映画)

※写真は、Amazonの『ウェールズの山 [Blu-ray]』より使用しています。
Amazonでブルーレイ購入は、こちらから



映画の出だしはこうです。
「不思議なことに何故か昔からウェールズには同じ名字の名前が多い。ウィリアムやジョーンズやエヴァンズだらけ、人違いすると困るので、苗字に職業をつけて呼ぶ。石油店ウィリアムズ、葬儀屋ウィリアムズ。でも、世界一長くて奇妙な呼び名“丘を登って山を下ったイングランド人”がいた・・・。」
10歳になったとき祖父に尋ねた世界一長くて奇妙な呼び名の訳を・・・。 実際の伝説。
1917年、第一次世界大戦中のウェールズの小さな村のフェノン・ガルウ山へ、軍事施策上の標高測量にイングランド人が来ました。人々は炭坑で働き続けていた時代です。「イングランド人が山を計りに来ているぞ」と言葉の端々に敵対心が強く感じられます。
測量結果は299m。地図に残るには6m足りず「丘」に格下げだという結果がでます。イングランド人の侵入を長らく阻んでくれたフェノン・ガルウに深い愛着を抱いていた村人は、この測量結果に激怒。「イングランド人は山まで奪うのか、山を消すわけにいかない」と、村人全員で土を運び、山として認定させようということになります。土を山裾から山頂まで持って登り、グラウンドの芝生も剥がして運びこみます。測りなおした結果は305m、イングランド人は「山」と認定し、下りてきました。めでたしめでたし! 音楽隊も行進し、村人たちは団結を固めました。

(記:神奈川ウォーキングクラブ会長 吉越悦子様)

栃木健司

24,322 views

高校生時に初渡英、大学生時に留学後、海外ツアー企画会社に就職。その後、海外個人旅行の専門会社を設立。主にイギリス旅行を中心に約30年間お客様の旅作りをサポー...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧