『新宿伊勢丹英国展』へ行ってきた!

3月14日(火)*から19日(日)まで開催されていた『新宿伊勢丹英国展』へ行ってきました!
コラム公開時にはすでに終了してしまっていますが、UK Walkerをご覧になっている英国ファンの皆様に、少しでも雰囲気をお届けできればと思いコラムでご紹介します。
コロナが騒がれ早3年、この3月からは屋内でのマスク着用も本人の判断と緩和されてきました。新宿伊勢丹さんでも、今回からイートインコーナーや、人気のISEPUBも復活されたようです。心おきなく英国展を楽しめると良いですね。

これからも国内で開かれる英国展や英国フェアに潜入してレポートをお届けしたいと思います、乞うご期待!
*3月14日(火)は、エムアイカード会員限定のため、一般の入場は3月15日(水)からの5日間でした。

今年の三越伊勢丹グループの英国展

英国ファンのみなさんにとって英国展や英国フェアは、一年の催しの中でも楽しみにされているイベントの一つではないでしょうか。
個人的な私の主観もありますが、日本での主要な英国関係の催事というと、大阪で開かれる阪急うめだ本店さんの英国フェア、名古屋で開催のJR名古屋タカシマヤさんの英国展に、毎年東京で催される日本橋三越さんの英国展が名を馳せていると思います。今回は、その三越伊勢丹グループの新宿店で開催された『伊勢丹英国展』(3月14日(火)~19日(日))に潜入取材をさせていただいたので、ご案内できればと思います。

英国展のショップに並ぶジャクソンズのバッグ
独特なデザインを持つ英国ブランド”ジャクソンズ”のバッグ

ちなみに、今回の開催日程初日3月14日(火)は、エムアイカード会員限定の招待日で、一般のお客さまは3月15日(水)からの会期だそうです。エムアイカード会員で、今回の招待日14日に訪れていた英国ファンの知人の話しでは、通常混みあって並ぶ必要のあった会場入場や人気ショップも並ぶことも無く、快適に英国展を楽しめたとの感想でした。
三越伊勢丹のリビングバイヤー柳澤さんにお話しを伺ったところ、今回のエムアイカード会員限定招待日は、新宿伊勢丹で初の試みとのこと。気になる例年8月終わりころから開催される日本橋三越英国展でも同様のエムアイカード会員向け入場日が設定されるのかお伺いしましたが、にっこり笑って”まだ詳細は未定です”とのコメント。東京地区でも人気の高い日本橋三越の英国展を狙っている英国ファンにとっては、三越伊勢丹グループのカード、エムアイカード会員になっておくのも一つの案かもしれませんね。

いくつもの種類のハフキンスのトートバッグが並べられたテーブル
紅茶やスコーン、オリジナルトートバッグを扱う英国展では定番のブランド ハフキンス

やっぱり人気の英国展、フードが特に充実

訪れた日は3月17日(金)の16時半。以前まではさほど混雑がなかった夕方も、最近はイギリス人気が高まって混みあっているようです。この日は金曜日の夕方ということもあってか、かなりのお客さまで、訪れる30分ほど前までは特に混雑し、入場制限で整理券が配布されていたそうです。
ちょうど良いタイミングで入場できたようで、18時を過ぎたころには会社帰りのみなさんで、どこのお店も長蛇の列に…。

グラントリーホールの4種類のスコーン
(伊勢丹英国展サイトからお借りしたお写真)
a.オレンジ&ピーカンナッツ b.トリプルチョコレート c.プレーン d.アールグレイ柚子

今回の伊勢丹英国展ではフードが充実しているようで、特に銀座三越でも人気の”スコーンパーティーが伊勢丹英国展にやってきた”と銘打ったスコーン販売が充実しているようでした。

伊勢丹英国展のページによると、”春に食べたいスコーン35選”が並んでいて、今回英国展の目玉で、ヨークシャー・デールズの宝石と称される五ツ星ホテルのヘッドペイストリーシェフが来日しスコーンを用意する「グラントリーホール」のスコーンには、やっぱり長蛇の列ができていました。
時間の関係で、泣く泣くスコーンの購入を断念…

イートインも再開で賑わいが

三越伊勢丹の柳澤さんのお話しでは、昨年まで自粛されていたイートインコーナーやISEPUBを今年は再開されたようです。今回、神楽坂にあるザ・ロイヤルスコッツマンさんがISEPUBに出店されているということで”昼飲み”という時間でもないですが…、英国パブでTGIFするはずだったのですが、同行予定の友人が急きょ都合で来展キャンセルに+ISEPUBが混みこみということもあって、横目でビールやウイスキーを眺めながら取材に励む金曜日でした。

ISEPUBのカウンターではお酒や料理を楽しむ方々が
この撮影場所の背中側にはお客様で賑わうISEPUBのテーブル席

気なるお店に聞いてみた

スリーティアーズ

英国ファンにとっては言わずと知れた英国通の有名人、予約の取りにくいアフタヌーンティーの名店、目黒の”スリーティアーズ”のオーナー新宅久起さんがスコーンを焼いていらっしゃったので、お話しを伺ってみました。
今回、スリーティアーズとしてイートインコーナーで提供されているブリティッシュ・スイーツセット(7,150円税込み)は事前予約制。17日(金)~19日(日)までの3日間で提供されていましたが、お邪魔した時点で早々に予約完売の人気ぶり。

スリーティアーズのコーナー前に立てられたブリティッシュ・スイーツセットの案内
ブリティッシュ・スイーツセットは三段のアフタヌーンティースタンドで提供されています
アフタヌーンティーに欠かせないスコーンは、当日に焼き上げるものを提供

スリーティアーズさんでは、3年ほど前から本格的に参画されたシェフの一ノ木理恵さんが来られてから、劇的にスコーンのレベルが上がったと新宅さん。冷凍スコーンを使わずに、なんと朝の5時半、6時ころから一日に販売する1,500個強のスコーンを一ノ木さんと新宅さんで焼いているそうです。
ご自身が好きなことをやってきたら、自然とお客さまに喜ばれるようになってきたとおっしゃるように、焼きあがったスコーンをオーブンから出す新宅さんの笑顔は印象的でした。

オーブン前で焼きあがったスコーンを手にする新宅さん
オーブンから焼きあがったスコーンを手にする新宅さん

プリムローズ

イギリス菓子とスコーンを出店されているプリムローズさん。2018年までイギリスに住んでいらっしゃったメゾン・プリムローズの代表牟田彩乃さんにお話しをお伺いしました。 
牟田さんは日本に帰国後の2019年にプリムローズのブランドを立ち上げ、2020年から日本橋三越、新宿伊勢丹の英国展に出店されています。普段は三越カルチャーサロンなどの、教室で教えていらっしゃったり、また本を書いていたりすることが多いそう。

プリムローズのショップ前に立つ牟田彩乃さん
メゾン・プリムローズの代表牟田彩乃さん

牟田さんが目指すところは、「できる限りイギリスのレシピそのまま忠実に使いながら、ロンドンにあるような洗練されたモダンブリティッシュのイギリス菓子を再現」されたいそうで、それによって「日本の若いイギリス菓子を知らない方にもっと楽しんでいただきたい」とお話しをいただきました。

プリムローズのイースター菓子
プリムローズのイースター菓子

牟田さんのおすすめはイースターシーズンにちなんだキャロットケーキやシムネルケーキ、イースタービスケットなど。
残念ながら金曜日の夕方には売り切れた商品が多く、こちらのお写真は、牟田さんからご提供いただきました。

また、こし餡と桜の塩漬けを練りこんだ変わり種の春らしいスコーンもとっても美味しそうでした。

桜あんスコーン
桜あんスコーン

<プリムローズ 牟田さんからのお知らせ>
春のオンライン講座「英国のイースターとシムネルケーキ」のご案内
ルピシアティースクール主催/講師・牟田彩乃
2023年4月2日(日)13:30~15:00
英国展でも販売したシムネルケーキやビスケット付きです、詳細はhttps://coubic.com/tstokyo/844051で!

バーレイ

こちらも英国ファンにとっては欠かせないテーブルウェアのバーレイ。
こちらのお店を展開するタスマンインターナショナルさんでは、今回バーレイブランドとデンビー、ウィンスタンレーの3つのブランド商品を扱っておられました。
いつもエレガントなデザインで目を引くバーレイを中心としたディスプレイ、さすがタスマンさんですね。
店頭にいらっしゃった工藤さやかさんにおススメの商品をお伺いしてみました。

テーブル上に並べられたキャリコ柄のプレート
人気のあるブルーのキャリコ柄(手前)

バーレイでも人気のあるブルーをベースにしたキャリコ柄。
このキャリコ柄プレートは定番のブルー・グレイの他に日本限定で6色のラインナップを加え、2年前から販売開始されたそうです。ただ当初予定した限定商品数がコロナの影響を受けて製造体制が整わず、予定の販売期間を延期してこられたようです。現在では、もう残すところわずかの在庫となり、この在庫限りで販売は終了されるとのこと。すでに販売終了のカラーもあるようですが、ピンクやダークグリーン、ペールブルー、レッド、ティールのプレートは残りわずかですが販売を継続されています。

テーブル上に並べられたキャリコ柄のプレート
キャリコ柄8色プレート

KATY’S HAYAMA

バーレイのお隣りが、KATY’S HAYAMAさん。
オーナーのケイティ恩田さんは、英国ファンのみなさんにはご存知の方も多いはず。お客さまとの会話が弾む楽しいトークが人を惹きつけるのでしょうか、常にお店の中でもお客さまに囲まれ、接客にお忙しそうです。
そんな中、お話しをお伺いすることができ、お店のおすすめ商品をお聞きするのですが、飛び出してくるお話しはどこのスコーンが美味しいか(笑)
ケイティさんも今回の英国展はフードが充実しているようだとの感想で、スコーンについては粉っぽさがあるけどイギリスらしいおすすめのスコーン、またイギリス仕立てではないけどクロテッドクリームやジャムをつけずに、そのまま食べても美味しいスコーンなど、マル秘(?)情報を教えていただけました。そのお店の名前はこちらのコラムでは内緒にしておきましょう。 
気になった方は、ぜひまた英国展の機会で直接ケイティさんに伺ってみてください。

イースターのうさぎの陶器の置物
ケイティさんおすすめのイースターのうさぎちゃん

ケイティさんのお店では、”うちのお店は、おすすめだらけよ~”だそうです(笑)
今回の英国展では早々に山積みしていたスポードが売れてしまい、スージークーパーのポットも初日に売れてしまったそうです。
金曜日時点で販売されている商品の中では、ミモザのクロスの上に並べられた春らしいピンクのティーセットがおすすめでした。

ケイティハヤマが扱うピンクのティーセット
春らしいピンクのティーセット

今回の数時間の取材では回り切れないショップが盛りだくさんあって、とっても残念でした。
ご紹介できなかったショップのみなさま、ごめんなさい。
また、お忙しい中、こころよくお話しをお聞かせいただけたみなさま、本当にありがとうございました。

春と秋のスケジュールが多い英国展や英国フェア。
今月は名古屋のJR名古屋タカシマヤでも英国展が開催され、4月には神戸阪急で英国フェアが予定されています。
神戸阪急では、UK Walkerもエマ・ブリッジウォーターで出店させていただきます。
(エマ・ブリッジウォーターは、三越伊勢丹オンラインストアでも販売中です)
次回は、神戸阪急から潜入レポートをお送りします!

UK Walker

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