イギリスパブで人気のアップルサイダーとフードペアリング

私の好きなイギリスサイダー

私が初めてイギリスに来た時、パブに行って飲んで大好きになったサイダー。
フルーティーな味わいが気に入ってよく飲んでいました。
今も変わらずサイダーは好きでパブや家で時々楽しんでいます。
日本でサイダーといえば、炭酸入りのソフトドリンクというイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、イギリスではりんごのお酒です。アルコール度はビールと同じぐらいから、少し高めのものがありますがワインよりは少ないという感じです。
フランスのりんごのお酒シードルは日本でもかなり知られていますが、イギリスはりんごの産地でもあるのにサイダーはまだ認知度が低いように思います。

『神戸阪急英国フェア2021』のお仕事で、サイダーの醸造所のレポーターをさせて頂きました。
作り手の方にお話を直接お伺いできる機会は貴重です。
今回の記事ではサイダーについて、そしてサイダーにぴったりなフードペアリングをご紹介します。

リトル・ポモーナ・サイダリーでご夫妻と
「リトルポモーナ・サイダリー」のフォーブスご夫妻とわたし

リトルポモーナ・サイダリー

ポモーナのイラストは実は日本のマンガからのインスピレーションも加えられているそうです。
確かに目が大きくて印象的で親近感が湧いてきます。
ローマ神話の果物とその栽培を司る女神が「ポモーナ」だそうです。

リトル・ポモーナのサイダーとマークの入ったグラス
印象的なりんごの女神「ポモーナ」がトレードマーク

大切なリンゴ畑を、ポモーナのように守りたいという創業者のフォーブス夫妻の気持ちが込められています。

自然なアプローチで作られるサイダー

リトルポモーナのサイダーの特徴は自然なアプローチで作られること。
リンゴを手摘みし、手で選果します。
そのあと酸と糖度、タンニンのバランスがとれるまで木枠に入れて、タイミングを計り、その後ミルにかけて搾汁します。
天然酵母で発酵させ、ゆっくりと熟成させます。
自然なアプローチは、実はとても技術が必要なのです。
水も補糖もなし、熱処理、ノンフィルターのサイダーは今まで飲んだことがないぐらいの新しい斬新な味わいです。(参考資料 代理店ワインスタイルズ様のリリースより)

サイダーと一口に言ってもこのリトルポモーナでは何種類も醸造されていて個性派ぞろい。
りんごの種類、熟成の期間、凍らせたりんごを加えたり、どのサイダーにもこだわりを持って作られています。

リトル・ポモーナ・サイダリーのサイダー
遊び心いっぱいのラベルもテーブルをさらに楽しく演出してくれます

サイダーとスモークサーモン&チェダーチーズ

今回のリトルポモーナで試飲させていただいたサイダーは、とてもキレがある辛口タイプ。
炭酸があるものとないものを含めて4種類いただきました。
辛口って実はおつまみやお料理に合わせやすい。

スコットランドのヘブリディアンスモ ークサーモンとウェールズのカロンウェンのチェダーチーズ

この日ご用意下さったのは、スコットランドの「ヘブリディアン・スモークサーモン」とウェールズの「カロンウェン」のチェダーチーズ。
イギリスで作られたサイダーはやはりイギリス産の食材が合います

スモークサーモンは物によっては味が濃かったり、スモークの香りが強すぎるものがありますが「ヘブリディアン・スモークサーモン」は一言で表現すると優しい味わい。
薄味でスモークの香りがほのかに香りバランスよく味わうことができます。そして柔らかな舌触りと滑らかな食感でサーモンそのものの美味しさをしっかり感じることができます。
フルーティーなサイダーと絶妙のコンビネーションでした。

ヘブリディアンスモークサーモン
ヘブリディアン・スモークサーモン

「カロンウェン」のチェダーチーズは、農薬を使わない牧草だけを食べ、自然の中で育った牛の生乳で作ったオーガニックのチェダーチーズ。クリーミーで口どけがよいチーズと、すっきりとしたサイダーがお互いの美味しさをしっかり引き出し合っていました。

カジュアルにクリスプスとも好相性

サイダーはパブでも愛されているドリンクです。
パブのおつまみといえば、カウンターでドリンクオーダー時に一緒に購入できるクリスプス。
クリスプスとばポテトチップスです。
主食がじゃがいものイギリスは、じゃがいもを使ったお料理はもちろんスナック菓子であっても美味しい。
じゃがいもの大地の優しい力強さと、フルーティーな中にもキレのある辛口のサイダーの組み合わせは、安定感のある美味しい組み合わせでした。

サイダーとフィッシュ&チップス

微炭酸のスパークリングのサイダーには揚げ物もぴったり。
爽やかな泡とフルーティーなりんごの香りで油っこさを感じることなくお料理を楽しめます。
ある日はイギリスのソウルフードであるフィッシュ&チップスのデリバリーを頼んでみました。とても美味しくこんな大きなフィッシュ&チップスを残さず食べてしまいました。

サイダーとフィッシュ&チップス
サイダーは揚げ物とも好相性 ボリューム満点フィッシュ&チップス

昔は新聞やわら半紙のような茶色の薄い紙で包んでいましたが、こんなボックスで形の良いままデリバリーをしてもらえます。
イギリスのフィッシュ&チップスのお魚の大きさには圧巻ですが、食べきれた理由はサイダーのフルーティーなすっきりとした爽やかな味わいのおかげだと思います。
またフィッシュ&チップスについては、別の機会に詳しくお話しさせていただきます。

動画でサイダリー見学

『神戸阪急英国フェア』が4月14日(水曜日)~4月20日(火曜日)まで開催され、今回ご紹介したリトルポモーナのサイダーも販売されます。
「リトルポモーナ・サイダリー」見学の様子はどなたでも動画でもご覧いただけます。

イギリスのりんごのお酒「サイダー」はやっぱりイギリスの美味しい物と食べると美味しさがひろがります。サイダーとフードの関係を私は”moreish”という言葉が一番ぴったりな気がします。「もっと欲しくなるような・・・食べ出したら止まらない」
みなさんもぜひこんな感覚を感じて味わっていただけたら嬉しく思います。

》Little Pomona
https://littlepomona.com/

》神戸阪急英国フェア2021
https://www.hankyu-dept.co.jp/kobe/h/britishfair/index.html

エリオットゆかり

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イギリス在住料理研究家 イギリス人の夫、23歳の日本在住の長男(現在ロンドン在住)、21歳の長女の4人家族。 2000年にイギリスに移住 食をメインにイギリ...

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