中世の街並みで魅力のライ(Rye)の街でワインを楽しむ《 Discovering English Wine》
ライ(Rye)は、”中世の街並みが今も残る可愛らしい街”、”石畳の小道の街”、”アンティークショップで買い物を楽しめる街”や”歴史を刻むホテルやパブを楽しめる街”などと言われ、イギリス在住の日本人はもちろん、イギリスに訪れる際にはぜひ訪れてみたいと旅の訪問地に入れる方も多い魅力満載の街の一つです。

ロンドンからライへ
この街についてはUK Walkerでも何度かでご紹介していますが、2025年の今も変わらず観光客に大人気の街として賑わっています。
ロンドンからでも日帰りができる距離にあるというのも観光客にとっては嬉しいポイントですよね。車でも2時間15~30分くらい、電車であればセントパンクラス(St.Pancras International) 駅からアシュフォード(Ashford International)駅まで38分(特急電車の場合)、電車を乗り換えライの駅まで22分と乗り換えが上手くいけばロンドンから1時間ほどで行けてしまいます。


*アシュフォード駅 からライ駅までは1時間に一本しか電車がないので、乗り継ぎが心配な場合で数人での移動の場合はCab(タクシー/2025年7月時点で38~40ポンド)を利用するのもおすすめです。

過去にUK Walkerでご紹介のライに関するコラム
『ライ(Rye)で育まれた陶器作りのクラフトマンシップ』
『中世の面影を色濃く残す町ライ(Rye)』
『2022年7月”koko”のイギリス旅+おまけの最新渡英情報』
ライの街を散策
駅から街中まですぐの距離というのも嬉しい。ぶらりと歩いていると「おっ」と気になるカフェやお店に出会えます。コブルスティールーム(The Cobbles Tea Room)は、その名の通り石畳の道にあるティールームです。

店内は小さいですが、朝10時から開いている事もあって朝からいつも多くのお客さまで賑わっています。
石畳の通りを歩いているとひときわ観光客で賑わっている一角に出会います。
マーメイド通り(Mermaid Street)にあるマーメイド・イン(The Mermaid Inn)は、1420年に再建されたもので600年以上の歴史を持ちますが、12世紀に作られた石造りの地下室、セラーは当時のものが今も現存しているそうです。

ライといったらこのホテルの名前が出てくると言っても良いくらい、日本人にもよく知られているホテルですよね。

ホテル内の装飾は、まるでミュージアムの一画を見ているように感じます

ホテルにはレストランがあります。朝食は予約必須ですが、宿泊者以外にもオファーされています。またホテルに併設されているバー(Parlour & Fireplace bar)には足を休める方、喉を潤される方でいつも賑わっています。


大きな暖炉があるラウンジで一息がいかがでしょうか?

かな~り斜めっている場所が多いです。中を歩いていても「斜め感」を楽しめます(笑)

ライの街ではこの様に美しい建物を沢山見つけることができます。

初夏~夏はガーデンも一緒に楽しめます。観光客の皆様も美しい花々に足をとめられていらっしゃいました。

ライはアンティークショップが多いのですが、アンティークだけでなくお買い得なヴィンテージなグッズも沢山売っているのも非常に嬉しい。

郵便ポストも売っていましたよ。どんな方が買われるのでしょうね?
かれこれ30年以上訪れているライの街ですが、何回きても飽きないんですよね。
カフェやパブも味がありますが、古いお店もまた新しい店もそれぞれ個性があって自分の好みに合った掘り出し物?を楽しめるのもここの街の魅力の一つですね。
ライでシーフードを楽しむ
レストランでの食事も良いけれど、軽めに食事を楽しみたいなあという方にお勧めなのがライ・フィッシュマーケット&シーフードバー(Rye Fishmarket & Seafood Bar)。地元では有名なこちらの魚屋さん、2023年にバーもオープンされました。地元で水揚げされたシーフードを中心に提供しています。
私もいただきましたが、どれもとても新鮮で最高に美味しかったです。

魚屋さんも地元の方々で賑わっています。この日は午後15時ごろ訪れましたが、天気が良いのもあってバーも大人気。

新鮮なシーフードの香りがたまりません。バーではビールやワインも提供しています。
▶Rye Fishmarket & Seafood Bar
Simmons Quay, Rock Channel
Rye, East Sussex
TN31 7HJ
https://ryefishmarket.co.uk/
SEAFOOD BAR バーは木曜~日曜の営業
(夏季と冬季で営業時間が変わる可能性があるので事前に確認ください)
Thursday:12 – 4pm
Friday:12 – 6pm
Saturday:12 – 9pm
Sunday:12 – 4pm
▶FISH MARKET
Tuesday – Saturday:08:00 – 17:00
Sunday:10:00 – 16:00
ライの街からイングリッシュワインを楽しむ
『ケント州のワイナリー を訪れようシリーズ』でご紹介させていただいた数々のワイナリーの多くはライの街からも車で15~30分の距離なので、ライの街を散策する際に一緒にワインも楽しむことができるのも魅力です。
よろしければ、過去にご案内したライ近隣のワイナリー(ケント州編)もご覧になってください。
ケント州のワイナリー を訪れようシリーズ
『イギリス最大のワイナリー編』
『英国プレミアムワインの最高峰 GUSBOURNE ESTATE編』
『ファミリー経営の小規模ヴィンヤード編』
ライの街にあるワイナリー?
実はライの街にもワイナリーがあるのです。
その名も”The Winery”!

ガズボーン・エステート(Gusbourne) の元CEOでもあり、またナチュラルワインの生産でその名が知られているTillinghamを手がけた イギリスのワイン生産者のベン・ウォルゲイト(Ben Walgate)によって新たに生まれたワイナリー。

古い造船場の跡地にあるシンプルな建物の中には醸造設備とワインの保管庫、そしてワインバーが併設されています。まるで祖父母の古い家屋に遊びに来たような暖かな木の温もりがある建物の中はクールでかつロマンティックな大人の遊び心をくすぐる内装が出迎えてくれます。

一人でワイングラスを傾ける方から友人同士で楽しむ人たち、そして週末ランチタイムは子供や犬連れで訪れる方にも人気のスポット。ピザなどの軽食もオーダーできる日もありますが、サービス時間などは日によって変わることもある様なので、事前にインスタグラム等でチェックしておいた方が良いでしょう。

▶The Winery
Rock Channel Quay
Rye
East Sussex
TN31 7HJ
インスタグラム:@thewineryrye
夏場は木曜日もオープン 5pm-10pm
金曜 12pm-10pm
土曜 12pm-10pm
日曜 12pm-7pm
▶ベン・ウォルゲイトのワイン:https://walgate.eco/
9月開催のワインフェア
ライの街の周りには素晴らしいワイナリーが沢山ありますが、そのワイナリーのワインを一堂に会し楽しめる機会があるのです。
その名も「Rye Harvest Wine & Food Fair」で、昨年(2024年)から始まったこのイベント。2025年は9月13日(土)~14日(日)に開催されます。
主にイースト・サセックス(East Sussex)やライ近隣のワイナリーさん等が集まります。

初回の昨年度はオープンと同時に入ったので各ワイナリーの皆さんとゆっくりお話しすることができました。

じっくりと質問されたい方は午前中の人がまだ少ない時間帯が狙い目です。
なんと言っても購入するかを決める前に「試飲」が出来るのは嬉しいですよね。
昨年はグラス一杯飲みたいという方向けに「グラス売り」されているブースもありました。
何回か訪れたことがある顔見知りのワイナリーの方々も参加されていましたが、気になってはいたものの今まで試飲できる機会がなかったワイナリーも多かったので、非常に貴重な体験ができました。

ライの街から車で15分のガズボーン・エステートも参加。今年も参加されますよ!

イギリスのオーガニックワインといったら「Oxney Organic Estate」
このワイナリーもライから車で25分の場所にあります。こちらのワイナリーについては、また別途ご紹介する予定です。
ワインだけでなく、地域で生産されている食品も売られています。音楽や子供向けのシアター、そしてトークショーなども行われます。
お時間がある方は是非足を伸ばしてみてくださいね。
▶Rye Harvest Wine & Food Fair
場所:Rye Cricket Salts
9月13日(土)12pm-6pm
9月14日(日)12pm-4pm
プログラム&チケット購入はこちらから
https://www.wineandfoodfair.events/
当日参加されるワイナリー等の情報は
インスタやFBをご参考ください。
@ryeharvest
観光で魅力の街、ライですが、ぜひ機会があればイースト・サセックス州やケント州のワインにも触れてみてください。