イギリスの変な祭り8選
イギリスには日本の常識を覆す、風変わりなお祭りがたくさん存在しています。
次のイギリス旅行では、そんな「へんなお祭り」に参加して、なかなかお目にかかれない光景を見に出かけてみてはいかがでしょうか。
一生に一度は参加してみたい、変なお祭りをイギリス各地から選りすぐってご紹介します。
一度は参加したい! イギリスの変なお祭り
- 1. エディンバラ「ベルテン・フェスティバル」(Beltane Fire Festival)
- 2. コッツウォルズ地方「チーズ転がし祭り」(Cheese Rolling at Cooper's Hill)
- 3. ウェールズ「泥沼シュノーケルレース祭り」(World Bog Snorkelling Championships)
- 4. ルイス「ボンファイヤー・ナイト」(Bonfire Night)
- 5. ヨークシャー「プディングボートレース」(The Yorkshire Pudding Boat Race)
- 6. ダービーシャー「フットボール祭」(Royal Shrovetide Football)
- 7. シェトランド諸島「ウップヘリーアー」(Up Helly Aa)
- 8. ストーンヘンジ「 夏至の祭典」(Stonehenge summer solstice)
1. エディンバラ「ベルテン・フェスティバル」
(Beltane Fire Festival)
毎年4月30日、エディンバラのCalton Hill(カールトン・ヒル)で開催されます。
スコットランドやアイルランドでは4月30日の夜は、ベルテンの夜として知られる祝日。
起源は古来ケルト文化のBeltane(ベルテン)というお祭りで、豊穣と多産を祈願して夏の到来を祝っていたことが始まり。ベルテンとは「明るい炎」という意味で、恵みをもたらす太陽の光と熱を呼び込むための篝火だそうです。
夏の訪れを象徴するメイ・クイーンが目を覚まし、グルーンマンと一緒にパレードの先頭に立って、盛大なパフォーマンスを繰り広げます。
2. コッツウォルズ地方「チーズ転がし祭り」
(Cheese Rolling at Cooper’s Hill)
毎年5月下旬のバンクホリデーに、コッツウォルズ地方のグロスター近郊、クーバーヒルという丘陵地帯で開催されます。2022年は6月6日( 日) 開催予定。
日本テレビ系列バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ !』で、宮川大輔さんがこのお祭りに参加し、日本人として初の2位入賞の快挙を成し遂げ、日本でも一躍有名になりました。
ルールは至って簡単。丘の上から丸いチーズを転がし、参加者がそれを追いかけながら坂を下ります。毎年けが人が絶えないというこの危険なイベントですが、なんと!当日参加もOK のようです。もし参加される場合は、十分ご注意ください!
3. ウェールズ「泥沼シュノーケルレース祭り」
(World Bog Snorkelling Championships)
毎年8月下旬、ウェールズのスランウルティド・ウェルズ(Llanwrtyd Wells)で開催されます。
泥シュノーケリング祭りとは、畑の用水路をシュノーケルで進むタイムトライラルレースで、30年ほど前に単なるおふざけで始まったそうです。
はたから見るとかなり異様な光景ですが、今では世界中から観光客が集まるお祭り。日本からも『世界の果てまでイッテQ !』で宮川大輔さんがこのお祭りに参加しています。「我こそは!」という方は是非参加をしてみてはいかがでしょうか?
4. ルイス「ボンファイヤー・ナイト」(Bonfire Night)
毎年11月5日に行われる、400年近い歴史をもつこの行事。あまり日本では馴染みがありませんが、イギリスではハロウィンより盛んともいえる「ボンファイヤー・ナイト」。別名「ガイ・フォークス・ナイト」とも呼ばれます。
イギリスで最も過激ともいわれるこのお祭りは、各地で開催されています。中でもイングランドのイースト・サセックスに位置する、ルイス(Lewes)のお祭りが有名です。
燃え盛るトーチ、仮装した人々、辺り一帯でけたたましく響く大砲や爆竹の音、そこはまるで映画の世界!
5. ヨークシャー「プディングボートレース」
(The Yorkshire Pudding Boat Race)
毎年6月、ヨークで開催されます。
ヨークシャー・プティングとは、水と小麦粉と卵で作るふんわりとしたパンのような食べ物です。このお祭りでは、巨大なヨークシャー・プディングが作られ、これを船にしてボートレースで競います。果たして水に溶けずにゴールまで辿り着くことが出来るか?
6. ダービーシャー「フットボール祭」
(Royal Shrovetide Football)
毎年、告解の火曜日と灰の水曜日(2月~3月)に2日間にわたり、イングランド中部ダービーシャーで開催されます。
サッカーの起源の1つとされている、このフットボール祭り。中世イングランドで首の代わりにボールを使った「祭り」が始まりだったといわれています。
12世紀当時の原型のままに行われるこのお祭り、ルールは1つ「人を殺さないこと」。
7. シェトランド諸島「ウップヘリーアー」(Up Helly Aa)
毎年1月の最後の火曜日、イギリス最北端の島「シェトランド諸島」で行われる、欧系バイキングの末裔たちの祭典。ヨーロッパ最大の火祭りともいわれています。
地元の人々がヴァイキングの衣装を身にまとい、たいまつを持って街を練り歩きます。向かう先はかつてヴァイキングが使っていた帆船「ロングシップ」のレプリカ。そこにたいまつを投げ込み船に火が放たれると、祭りの夜はクライマックスを迎えます。冬の終わりと春の到来を祝うこの伝統的な祝祭は、思い出に残るイベント間違いなしです!
8. ストーンヘンジ「 夏至の祭典」
(Stonehenge summer solstice)
毎年6月夏至の日、ウィルトシャーにある古代遺跡「ストーンヘンジ」で夏至の祭りが行われます。
1日が1年で最も長くなる夏至の日、ストーンヘンジでは中心の祭壇石とその他の主な石の直線上に太陽が昇ります。この特別な日を祝う為、古代ケルト人の祭司「ドルイド(Druid)」によって祭祀が行われます。通常はロープが張られて石まで近寄れないストーンヘンジですが、この祭事が行わる時にはそばまで近寄って、石に触れることも可能になる、またとない機会です!