ロンドンのベーカーストリートにある「シャーロック・ホームズ博物館」

世界的に有名な大人気小説「シャーロック・ホームズ」。小説を原作としたドラマや映画が公開されたり、今や知らない人はいない探偵物語。根強いファンも多く、シャーロック・ホームズ 好きが昂じて、イギリス旅行を考えられるという方も多いそう。

イギリスを代表する、世界的に有名な人気小説「シャーロック・ホームズ 」。小説を原作としたドラマや映画も公開され、日本でも古くから愛されている物語ですよね。

小説内でシャーロックが住んでいる「ベーカー街(Baker Street)」はロンドンに実在する通り。この通りには、シャーロックの部屋を再現した「シャーロック・ホームズ 博物館」が建っていて、世界中からシャーロックファンが集う、まさに「シャーロキアン(シャーロックファン)の聖地」のようなスポットです。

シャーロック・ホームズ 博物館

ベーカーストリート駅付近のシャーロック・ホームズの銅像

「シャーロック・ホームズ 博物館」の最寄り駅前は、ベーカーストリート駅。駅の出入り口付近には、シャーロック・ホームズの銅像も建てられています。リージェンツパーク(Regent’s park)というバラが綺麗な王立公園や、人気の蝋人形博物館「マダム・タッソー」などもすぐそばです。

シャーロック・ホームズ 博物館の建物

こちらが本日ご紹介する「シャーロック・ホームズ博物館」。1815年まで歴史を遡る、ジョージアン様式の建物で、博物館は1990年にオープンしました。ベーカーストリート駅からは徒歩1分ほど、マリルボーン駅からは徒歩5分ほどのロケーション。入口前には長い行列ができていることも珍しくありません。

「221B」とかかれたドアが、博物館への入口

真ん中のドアは、シャーロック・ホームズ のグッズショップ。そのお隣にある「221B」とかかれたドアが、博物館への入口です。行列に並ぶ前に、まずはグッズショップで入場券(一般15ポンド)の購入が必要。入場券を買わないまま行列に並んでしまうと、また並び直しになってしまうので注意して。

シャーロック・ホームズ 博物館のドアマン

「221B」ドア前には、お洒落な帽子を被ったドアマンが立っていて、おそろいの帽子をかぶって記念撮影をすることもできます。

建物は4階建て。1階はグッズショップ、2階はリビング&ホームズの寝室。3階はワトソン博士&大家であるハドソンさんのお部屋があり、4階には小説「シャーロック・ホームズ 」に登場するキャラクターたちをリアルに再現した蝋人形が飾られています。

見どころたっぷりの館内ですが、それぞれの部屋はそんなに広くないので、入場は数名ずつ。エレベーターはなく、階段での移動です。案内してくれるお姉さんもメイドさんのような制服をきていらっしゃって、少し昔のイギリスまでタイムスリップしたような気分を味わえました。2階のリビングで少し説明を受けた後は、ご自分のペースで自由に館内を見て回ります。

2階のリビングルーム

シャーロック・ホームズ 博物館2階のリビングルーム

こちらがリビングルーム。

ホームズの帽子やパイプ

暖炉の前には座り心地の良さそうな椅子が置かれていて、テーブルには撮影用のシャーロック帽と葉巻が。暖炉をバックに、かっこよくポージングして、記念撮影を楽しめます。

暖炉の前の椅子

リビングルームも細かく目を凝らせば、ホームズのバイオリンや、ワトソン博士のポット、ホームズがタバコを隠していたペルシャスリッパなど、シャーロックの物語を読んだ方ならピンとくるアイテムがたくさん。シャーロックを語るには欠かせない、アイリーン・アドラーの写真も見つかります。

大きな砂時計やオブジェたち

大きな砂時計や不思議なオブジェ、古い本が置かれたホームズの机も、さっきまでここで作業をしていたのではないかと思うほど雰囲気たっぷりの空間。外出中のおうちにこっそり遊びにきたような感覚です。

ホームズの寝室

シャーロック・ホームズの寝室に飾られてシリアルキラーの写真

こちらはホームズの寝室。壁には写真がたくさん貼ってありますが、これは全てシリアルキラー(殺人鬼)の写真なのだとか。シリアルキラーに見つめられながら眠りにつくなんて、なんだか居心地が悪そうです…。さすがホームズ。

シャーロック・ホームズの寝室に飾られてシリアルキラーの写真

せっかくなので、鏡越しに、シリアルキラーたちと記念写真を撮っておきました。

ベッドの上には旅行用のカバンが

ベッドの上には旅行にいく支度中だったのか、開いたままのカバンが。

3階のワトソン博士&ハドソンさんの部屋

3階のワトソン博士のお部屋

一つ上の階へと移動して、ホームズと同居しているワトソン博士のお部屋に。剥製や医学関連の道具も置かれており、薬や医学に関する本がたくさん並んでいました。

お隣のハドソンさんのお部屋は、物語にちなんだアイテムがたくさん飾られていて、日本人旅行客が多いからなのか(それともたまたまなのかわかりませんが)、日本語での案内もありました。

壁には日本語の案内も

スタッフさんに聞いたところ、もともと海外からの旅行客が多い場所ですが、特に日本人の方は多く感じるとのこと。

分厚い本に隠された銃

事件の香りがする、分厚い本に隠された銃。小説「孤独な自転車乗り」に登場した悪役、元牧師のウィリアムソンのものだとラベリングされていました。いけないものを見ている感じで、不思議と緊張感に襲われました。

ホームズがワトソンに宛てて書いた手紙

そのほか、小説「最後の事件」にて、ホームズがワトソンに宛てて書いた手紙も展示されています。

4階の蝋人形ゾーン

そして何より、リアリティを感じられるのが、精巧に作られた蝋人形の数々。リアルな人形を見るのが苦手な方は少し怖さを感じてしまうかもしれません。

4階の蝋人形ゾーン ロリア・スコット号に乗船する囚人のジャック・プレンダーガスト

こちらは、小説「グロリア・スコット号事件」にて、グロリア・スコット号に乗船する囚人のジャック・プレンダーガスト。

小説「フランシス・カーファックス姫の失踪」の一コマ

小説「フランシス・カーファックス姫の失踪」の一コマ。ホームズとワトソン博士が、棺桶の中に寝かされていたフランシス姫を発見するシーンです。瀕死の状態になっている姫もとってもリアル。

小説「まだらの紐」に登場する犯人のロイロット博士

少し恐ろしいこちらの蝋人形は、小説「まだらの紐」に登場する犯人のロイロット博士。毒蛇に噛まれて死んでいく、小説の中でも衝撃的なシーンです。

小説「マスカレーヴ家の儀式」に出てくる執事のブラントン
ランプを持つ男性の手

床に横たわっている彼は、小説「マスカレーヴ家の儀式」に出てくる執事のブラントン。上には、ランプを持つ男性の手も(おそらくホームズかな?)。

小説「チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン」のシーン

こちらは小説「チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン」より、悪党のミルヴァートンが銃殺される、緊迫感溢れるシーン。まだまだ蝋人形もたくさん飾られており、事件の傍観者になった気分を楽しめる展示でした。

ギフトショップでお買いもの!

ワクワク気分が冷めないうちに(財布の紐が緩い内に)1階のギフトショップへ立ち寄るのもお忘れなく。

入場券を購入しなくても、気軽に入ることができるので、シャーロキアンの方へのお土産探しにも重宝します。キーホルダーやブックマークなどの小物から、葉巻やマグカップ、テディベアや帽子まで、様々なシャーロックグッズが販売されており、英語の勉強中!という方は、洋書を購入してみるのもおすすめです。

ちなみに、公式オンラインショップ(https://shop.sherlock-holmes.co.uk)はイギリス国外への発送も行なっているので、ロンドンの博物館までなかなか足を運べない…という方は要チェック。

ご旅行でベーカーストリート近くに立ち寄る際には、ぜひ「シャーロック・ホームズ博物館」も覗いてみてくださいね。

The Sherlock Holmes Museum
221b Baker St, Marylebone,London, NW1 6XE
月・火は定休
水・木11:00~15:00 ※金~日は ~17:00まで
https://www.sherlock-holmes.co.uk

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2009年 ガイ・リッチー監督作品
ロバート・ダウニー・Jrが演じる「シャーロック・ホームズ」シリーズの第1弾。 19世紀末のロンドンを舞台に、ご存知ホームズと助手のワトソンが繰り広げる謎解きストーリー+アクション映画!必見です。

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2011年 ガイ・リッチー監督作品
ロバート・ダウニー・Jrが演じる「シャーロック・ホームズ」シリーズの第2弾。 ヨーロッパ各地の連続爆破事件を背景に、ホームズとワトソンが再びタッグを組んで、黒幕のモリアーティ教授に挑む。前作からグレードアップしたアクションシーンも見ものです。

そして、今年2021年、待望の第3弾が俳優ロバート・ダウニー・Jrとジューロ・ロウはそのままに、監督をガイ・リッチーからデクスター・フレッチャーに変えて登場予定です!

山田志桜里

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在英歴3年、現在福岡在住のフリーライター。ロンドンのティースクールを修了し、ティーインストラクターとしての活動経験も持つ紅茶好き。趣味は読書と舞台鑑賞で、愛...

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