2022年7月“koko”のイギリス旅
~イギリス陶器の里ストーク・オン・トレントでエマ・ブリッジウォーター三昧
イギリス陶器の里、ストーク・オン・トレントへ
ストーク・オン・トレントへは、ロンドンユーストン駅から列車で乗り換えなし約1時間半で到着します。
ユーストンからストーク・オン・トレントへは約30分に一本列車が出ています。長距離なので乗車券は早めに予約しておくとより安く購入することができます。
ストーク・オン・トレントへ到着すると、歴史を感じさせる駅舎の前には、イギリス陶器の父と呼ばれるウエッジウッド社創設者、ジョサイア・ウエッジウッドの像が。
いざエマ・ブリッジウォーターのファクトリーへ
わたしたちの旅の目的はエマ・ブリッジウォーターのファクトリーに行くことだったので、ウエッジウッド様にご挨拶申し上げて、タクシーでエマ・ブリッジウォーターのファクトリーをめざしました。
タクシーで10分弱、レンガ造り外観のエマ・ブリッジウォーターのファクトリーに到着。
実はこの日ストークの多くの陶器工場がお休みであることを、日本を出る前日に知りました。
しかし、もう旅程を変えることができないためファクトリーは見られなくても仕方ないかと思って出かけたのでした。
エマ・ブリッジウォーターについて
~Emma Bridgewater FEELS LIKE HOME
エマ・ブリッジウォーターは1985年にストーク・オン・トレントにて創業。
創業者でデザイナーのエマさんが陶器を作ろうと思ったのは、お母さんのバースディプレゼントにと、カップ&ソーサーをロンドンで探したものの思うようなものが見つからず、それなら自分で作ってしまおうとデザインをした事がきっかけだそうです。
『Emma Bridgewater FEELS LIKE HOME』
エマ・ブリッジウォーターのタグやショッピングバッグに書かれている、この言葉からも伝わってくるように、エマさんが理想とするデザインは、洗練されたものではなく、ホッとできる親しみやすいもの。
エマ・ブリッジウォーターのデザインはポルカドットと呼ばれる水玉や、ハート、星、そして花など、身近にあるものが多いこともそれを物語っています。
大人の工場見学スタート
ファクトリーはお休みでしたが一部勤務されている人がいるということで、セールスマネージャーさんのご好意により、ファクトリーにお勤めの職人さんにファクトリーを案内していただけることになりました。
土を練る
まず、最初に見た部屋はSlip Houseと呼ばれる、土を練る場所です。
エマ・ブリッジウォーターの陶器は薄いクリーム色をしているのが特徴です。
このクリーム色は、ストーク・オン・トレント、コンウォールそしてウェールズ、すべてMade in UK産の土を混ぜて作られたものです。
成型
土を型に入れ乾燥させ形が出来上がったら、つなぎ目など土がはみ出した部分をナイフや専用のスポンジで削ります。
焼成
長い列車のようなラックに乗せて焼成です。
焼成前のブラックトーストシリーズについている黄色の帯は400℃で消えるそうです。
絵付けの後の焼成温度は1100℃だそうです。
パーソナライズドエリア
27色の絵の具を使い、模様は手作業で作られたスポンジで丁寧に絵付けをされます。
わたしたちが行った日は、特別オーダー品の名入りの商品を作っているところを見せていただきました。
検品
絵付けに問題はないか、叩いてみてよい音がするか、検品し出荷準備完了となります。
陶器は1日約9,000個作られ、職人さんは朝4時から働いているそうです。
ファクトリー内のカフェ
ファクトリー内にはカフェもあります。
ファクトリーの見学の後は、少し遅いランチを取りました。
ショーケースにはたくさんのお菓子が並べられていて、お料理もお菓子も飲み物もすべてエマ・ブリッジウォーターの食器に入れられてきます。
ランチは、ストーク・オン・トレントがスタッフォードシャーという州にあるため、わたしはスタッフォードシャーオーツケーキを選んだのですが、なんと写真がぶれぶれで掲載できず残念。
スタッフォードシャーオーツケーキは色がグレーで、薄く焼いたパンケーキのようなもの。見た目あまりおいしそうではありません。
一緒に食事したセールスマネージャーさんにチャレンジャーだと言われてしまいましたが、英国菓子教室で習ったことがあったので、勉強のためこのメニューを選びました。
確かに同行のスタッフが選んだコロネーションチキンジャケットポテトのほうが何倍もおいしそうでしたが、スタッフォードシャーオーツケーキもそれなりにおいしかったのです。
そして、テイクアウトでビクトリアスポンジを買いましたが、これはとてもおいしかった。
ギフトショップ
次はギフトショップへ。
冒頭でも少し触れましたが、エマ・ブリッジウォーターといえば、代表作はポルカドットと言われるカラフルな水玉のデザインや、ほかにピンクハートやブルースターなどがポピュラーです。
ギフトショップにはこの代表作はもちろん、文字が並んでいるブラックトーストシリーズや、いろんなお花のモチーフ、ミツバチのシリーズ、そして初めてみる野菜シリーズや、ロブスターやカニの魚介類シリーズなど、数々の商品がたくさん並べられていました。
さすが、本場です。
実はわたし、日本ではエマ・ブリッジウォーターの食器をなかなか買うことができず、以前やっとやっとメルカリでピンクハートとブルースターのマグカップを買いました。
それが、なんと昨年の地震の時に食器棚から落ちて壊れてしまったのです。
ピンクハートとブルースターは買わねば、そして代表作ポルカドットもマスト、でも、他にもほしいものがたくさん。
さて何を買おうと迷いつつ、ギフトショップとは別に訳ありで正規品より安く買えるファクトリーショップもあるので、はやる心を落ち着かせファクトリーショップにも向かいました。
ファクトリーショップ
ファクトリーショップは一部線が入っていたり、色が少し薄かったり、いわゆるアウトレット品が販売されています。
ゆえに金額もリーズナブル。
ギフトショップで見てほしいと思った物で、ファクトリーショップにある物の中からそれほど落ち度がないものをいくつか購入しました。
絵付け体験
買い物を終え、帰りの電車まで約1時間弱。
あまり時間がなかったので集中すること約30分、大急ぎで絵付け体験をしました。
わたしは一番小さいミルクピッチャーを選び(一番小さいとはいえ高さ11.5㎝、ミルクピッチャーには大きいくらいのサイズ)、時間が限られていたので迷い症のわたしにしては珍しくさくさくとスポンジとペイントを選びました。
スポンジはすでにいろんな形にカットされたものが準備されているので、自分たちは好みの模様を付けられるスポンジを選ぶだけです。
わたしが絵付けに選んだのはクラウンに馬車そして三角のスポンジ。
見学の時に職人さんがやっていた手つきを思い出しつつ、ポンポンと絵付けをしました。
なかなか思うようにはいきませんでしたが、楽しい時間でした。
そして、底にきょうの日付と名前を入れて終了。
絵付けしたものは焼成して約2週間後に日本の自宅に届けてくれるということで、住所を書いて渡してきました。
シークレットガーデン
時間がないけどガーデンも見ないとと、最後はギフトショップの裏にあるガーデンへ。
7月はイギリスで最も花が美しい季節、ガーデンはとてもきれいでした。
かけ足でガーデンを見て、ストーク・オン・トレントの駅に向かいました。
他のファクトリーも行けるかと思いましたが、エマ・ブリッジウォーターファクトリーをじっくり見学したので、今回は一か所のみの訪問となりました。
次回は他のファクトリーにも行けたらいいなと思っています。
阪急英国フェアで販売します
その昔ストークは貧しい町で町の人たちに仕事を与えたいという思いから工場がはじめられたそうです。
エマ・ブリッジウォーターの商品は今でもオートメーション化せず、職人さんひとり一人が手作業で作られています。
その、エマ・リッジウォーターの商品を、9月27日(火)~10月2日(日)博多阪急英国フェア、10月5日(水)~10月17日(月)阪急うめだ本店英国フェアにて販売します。
会期中は数日を除きわたしも店頭におります。
ぜひこの機会に、Made in UK、オールハンドメイド、エマと職人さんの真心がいっぱい詰まったエマ・ブリッジウォーターの商品を手に取っていただけましたら光栄です。
阪急うめだ本店 英国フェアサイト:https://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/britishfair/
※英国フェア詳細情報は、8月23日(火)夕方から上記サイトで公開される予定です。
UK Walkerオンラインストアでも販売を予定しています。
販売開始後はUK Walkerでお知らせしますので、いましばらくお待ちください。
Emma Bridgewater
~FEELS LIKE HOME