英国菓子 甘酸っぱいさが美味しさの決め手・ルバーブクランブル

イギリスの人気デザート「ルバーブクランブル」

ルバーブ(Rhubarb)の特徴

私がイギリスに来た当時(2000年)日本では見たことがなかった食材はたくさんある。
このルバーブもその一つだ。
野菜なのか、フルーツなのかもよくわからなかった。
フルーツ売り場にいつもあったが調べてみると野菜である。
ルバーブは、酸味が特徴的な比較的寒い土地で栽培される野菜で、デザートやジャムなどに使われることが多い、

特徴的な見た目のルバーブ

ルバーブの食用部分は茎で、赤、ピンク、緑などの色合いをしていて、ルバーブの品種や栽培条件によって異なる。私は赤やピンクや緑が程よく分散しているものがルバーブらしいと感じる。
ルバーブの味は非常に酸味が強く、そのままでは食べにくいので砂糖などと一緒に調理されることが多い。 葉は有毒である。

ルバーブの美味しい食べ方

ルバーブは主にデザートに使われ、クランブル、パイ、タルト、ジャムなどが人気だ。砂糖と一緒に煮ることで、酸味が和らぎ、甘酸っぱい風味が楽しめる。
ルバーブは他のフルーツと一緒にジャムにしたり、ソースとしてヨーグルトやアイスクリームにかけたりすることもある。 ルバーブの風味を生かして、シロップをはじめ最近ではリキュールにしてカクテルにしたり、食材として料理に生かされたりしていて用途の幅が広がっている。

育てやすいルバーブ

オーガニックのルバーブを使って作るクランブル

前に住んでいた家の庭に空いているスペースがあったので、庭師に何を植えたら良いか聞いてみたら、簡単に育つのはルバーブだよ。と教えてくれた。
庭師が私が知らない間に植えておいてくれたルバーブはあっという間に成長し、我が家の食卓に並んだ。
最初の家庭菜園で育てたオーガニックルバーブで作ったのはルバーブクランブル。
育てたというより、勝手に育ってたというほうが正しいだろう。
イギリスではルバーブといえばクランブル。
家庭菜園から土のついたルバーブを持ってキッチンに入るだけで、暮らしが楽しくなるから不思議だ。
ルバーブクランブルはイギリスの伝統的なデザートの一つで、ルバーブの甘酸っぱい風味と、ほろっとしたクランブル(トッピング)の食感が特徴で人気がある。
上に乗せるクランブルは、小麦粉、バター、砂糖を混ぜ合わせてポロポロしたクラムを上に乗せて香ばしく焼きあげる。
最近では日本でも手に入りやすくなったルバーブ。
見かけたらこの記事を思い出して、甘酸っぱく仕上げたルバーブ煮とクランブルの組み合わせをぜひ作って味わってみてほしい。

ルバーブクランブルレシピ

材料

  • ルバーブ 250g 親指の長さに切る
  • グラニュー糖  50g *好みで加減可
  • 水 大さじ1杯
  • 中力粉 70g
  • 冷やしたバター
  • ブラウンシュガー 25g
  • アーモンドスライス 25g

作り方

  1. 根元を切り落とし、親指の長さに切ったルバーブを鍋に入れ、グラニュー糖と水を加える。
ざっくり切るのもホ゜イント
  1. 蓋をして弱火で約10分~15分ほど煮込み、必要に応じて砂糖を追加する。柔らかくなったらルバーブを中サイズの耐熱皿に入れる。
ルバーブ煮を作る
  • 水分があまりに多すぎる時は水分を残して耐熱皿に入れるが、水分を減らしすぎない。
    多少水分があっても仕上げの時にはちょうど良くなる。
  1. オーブンを 200℃に予熱する。
  1. クランブルを作る。中力粉と約1センチの角切りにした冷やしたバターを指でこすり合わせてクラム状にする。
クランブルを作る
  1. “4”の中にブラウンシュガーとスライスアーモンドを加え、ざっくり手で混ぜ合わせる。
準備完了
  1. “5”のルバーブの上にトッピングを散らし、30 分または表面が黄金色になるまで焼く
  2. カスタード又はバニラアイスクリーム(分量外)を添えて完成。
焼き上がり
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エリオットゆかり

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イギリス在住料理研究家 イギリス人の夫、23歳の日本在住の長男(現在ロンドン在住)、21歳の長女の4人家族。 2000年にイギリスに移住 食をメインにイギリ...

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