2023年 ブリティッシュパイアワード
毎年イギリスで行われるブリティッシュパイアワードは、創意工夫を凝らしたご自慢のパイがイギリス全国から集まる。
今年は『Brockleby’s Pies』というパイメーカーの「Moo&Blue」パイが優勝した。
Mooは牛の鳴き声、Blueはブルーチーズの表現である。
なんとも可愛らしいネーミングではないか。
文字通り、牛肉とブルーチーズのパイで、牛肉は地ビールで煮込んである。
牛肉のしっかりした肉の味わいとブルーチーズのコクが美味しいハーモニーを醸し出す。
このパイのブルーチーズは、イギリス生まれのスティルトンチーズを使用。塩味が強いが、ほのかにクリーミーな甘味を感じることができる。ビールで煮込んだビーフと複雑な味わいを持っているこのスティルトンチーズが混ざり合い圧倒的な存在感の濃厚なパイだ。
奥深いイギリスのパイ
パイはイギリスではソウルフードとして国民に愛されているイギリス料理の一つ。
高級レストランやパブ、ファーストフードの店でも提供される。
イギリスでどんな階級であろうと関係なく食される幸福感を味わえるコンフォート・フードの一つであろう。
パイの具はバリエーションが豊富だ。
ビーフシチューのような濃厚に煮込まれたものから、チキンや野菜をクリームソースで絡めたもの、カレー風味をつけた野菜や肉など、無限大に広がるところも面白い。
パイ生地も色々な種類があるが大きく分けて2種類ある。パフペーストリーと呼ばれる何層にも重なっているサクサクな生地、ショートクラストペーストリーと呼ばれる粉、バターやラード、水というシンプルな材料をただ混ぜ合わせて作る、ほろほろとした素朴な美味しさが味わえる生地。
中の具によってパイ生地を選び、全体のバランスが美味しさの鍵になる。
パイと紅茶
私はイギリスに来て色々なシーンでパイを食べた経験があるが、その中でも紅茶と一緒に食べるのがダントツに気に入っている。
パイの生地がサクッとしていたり、ほろっとしているので、紅茶を飲むと口の中が潤ってさっぱりする。
パイを食べて、紅茶を飲む。口の中が潤いまたもう一口食べたくなる。この繰り返しで延々に食べていられそうだと毎回思うのである。
私は濃いめに入れたミルクティーと決めている。
もちろんビールにも、そしてりんごのお酒とも好相性である。
イギリスで一番美味しいパイが阪急英国フェア2023にて販売
2023年ブリティッシュパイアワードで優勝し、イギリスで一番美味しいという称号を与えられた『Brockleby’s Pies』のパイが阪急英国フェア2023で販売される。
受賞のビーフとブルーチーズのパイのほか、ポテトとチーズのベジタブルパイ、牛ひき肉とチェダーチーズのパイの3種類が店頭に並ぶ。
*都合により変更の可能性もあるのであらかじめご了承いただきたい。
『Brockleby’s Pies』からはカシア・シュミットさんが来日。目の前でパイを作る工程をご覧いただけ
る。(私も一緒に参加)イギリス全土の素敵なもの、美味しいものが集まるイギリスの祭典・阪
急英国フェア2023をお楽しみに。
阪急英国フェア2023
(博多)
https://website.hankyu-dept.co.jp/hakata/h/2023/0912british/
10月3日(火)~8日(日)
博多阪急8階催場
※催し最終日は午後6時終了
(梅田)
https://website.hankyu-dept.co.jp/honten/h/britishfair/food.html
10月11日(水)~23日(月)
9階催場・祝祭広場
※10/17(火)と最終日は午後6時終了