プローンカクテルの位置付け
イギリスで1960 年代から 1980 年代後半にかけて、最も人気のあるオードブルだった。
イギリスでは誰でも知っている王道の前菜である。
日本ではシュリンプカクテル、エビのカクテルと呼ばれるのが一般的だろうか。
昔に流行った料理なので、正直ちょっとダサい存在でもあることは否めない。
そんなわけで私は今更おもてなしの時の献立にすることもあまりないのだが、レストランの前菜メニューに結構な確率で目にするし、スーパーのシーフード売り場には市販品も堂々と並んでいる。
クリスプスと呼ばれるポテトチップスやスナック菓子には「プローンカクテル味」があったり、サンドイッチの具やジャケットポテトと呼ばれるオーブンでじっくりベイクしたじゃがいも料理のトッピングとしても食べられることもある。
自分スタイルで作れるプローンカクテル
茹でて殻をむいたエビをマリー ローズ ソースを和える料理で、エビとソースのバランスは好みで作ってよいので決まりはない。マリー ローズ ソースの調味料は神経質に作らなくても、ほぼ美味しく仕上がる。イギリスではすでに茹でてあるボイルエビが人気が高くプリプリで美味しい。それを使えばエビを茹でる時間を省けるので更に簡単に作ることができる。
私は普段の食卓にこのプローンカクテルを時々作るが、毎回ソースの調味料を微妙に変化させたりエビの大きさを変えたりして楽しんでいる。
プローンカクテルの食べ方
義理の母の家で食事をするとこの料理をよく作ってくれた。料理が苦手だったので、簡単に作れるこの料理をついつい作ってしまったのではないかと憶測する。そして私もエビが好きなので「美味しい!美味しい!」と連呼してしまったので、私の大好物と頭の中でインプットされたのだろう。
義母のプローンカクテルには、いつも恐ろしいほどのバターがタップリ塗られた食パンが添えられていた。このスタイルが昔からの定番だと言っていたが、それでもバターを塗りすぎだろう。と、いつも心の中でつぶやいていた。のちに調べると、はやった時代はプローンカクテルにはバターを塗ったパンが添えられていることを知り食べ方として間違っていないようだ。
時代も変わったのだからオシャレな今風のスタイリングで今日は紹介しよう。
ボイルエビを使えばより簡単に作れるが、大きめの殻付きのエビを茹でて使うと、ボリューム感溢れる贅沢な仕上がりになる。通常はエビをソースで和えるが、エビのの色と味わいもしっかり感じられるように後からかけるスタイルにした。刻んだアボカドを中央に乗せてまろやかな味わいも楽しめる。
きりっと冷やしたロゼや白ワインにぴったりだ。
これからやってくる季節の行事「バレンタインディナー」にもおすすめしたい。
プローンカクテル<レシピ>
材料 2人分
- エビ 大6尾
- アボカド 1/2個
- セルバチコ 適量
(ルッコラで代用可、ルッコラもなければ当時のエビのカクテルスタイルでレタスでもよい) - カイエンヌペッパー 適量
【A】 マリー ローズ ソース (作りやすい量)
- マヨネーズ 大さじ4
- ケチャップ 大さじ2と1/2
- リーペリンウスターソース(普通のウスターソースで代用可)小さじ2
- レモン汁 大さじ1
- パプリカパウダー 小さじ1/2
- タラゴン (オプショナル)1枝の葉だけを刻む
作り方
- 鍋に湯を沸かしエビを入れて茹でて殻を取り除く。
- アボカドは細かく刻んですぐに食べない時はレモン(分量外)を軽く絞って色止めしておく。
- 【A】の材料を小さなボウルに入れて混ぜ合わせておく。
- ガラスの器にセルバチコを盛り付け、縁に1を引っ掛けて、真ん中に2を盛り付ける。
- 4の上に【A】をかけて、カイエンヌペッパーをふりかけ完成。
*ソースは全部かけなくても別の器に入れて好みで追加できるようにするとオシャレな盛り付けができる。
*ソースは余ったらフライのソースやツナと玉ねぎのみじん切りなどと和えてサンドイッチの具として使う。
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