はじめまして、島田枝里です
UK Walkerをご覧の皆様、はじめまして。
「暮らしにカップいっぱいの豊かさを・・・」
紅茶のある心豊かな暮らしのご提案をしております、
ティータイムオーガナイザーの島田枝里と申します。
ある日ふと目に留まったイギリスの風景。
素敵なインスタアカウントができたのね~。
と、最初は憧れの一読者として出会ったUK Walker。
まさかこのような形で寄稿させていただくことになろうとは想像もしませんでした。
お声かけいただいた際は、本当に私に務まるのかと不安ばかりが頭をよぎり、決心するまでに時間を要しましたが、せっかく頂いたご縁。自分なりの視点で、魅了されてやまない紅茶の世界を皆様にもお伝えしたいと、お引き受けしました。
お届けするのは、私のこれまでの学びや経験の中から、紅茶の知識や淹れ方のノウハウ、ちょっと役立つ面白い話題などです。分かりやすく、親しみやすいお話をしていきたいと思っておりますので、どうぞゆるりとお付き合いくださいませ。
紅茶との出会い
今回は、初めましての自己紹介を兼ねて、”私と紅茶のSTORY”をお話いたしましょう。環境、いくつものきっかけに導かれて今に至るお話です。
「いつから紅茶が好きになったのですか?」
という質問、必ずお受けします。
それに対する私の答えは、
「小学生の頃からです。」
アラフィフ世代の私がこれを言うと大抵驚かれるのですが、いきさつとしては実に平凡なもの。
父の出勤時間が早く、和食だと重たいからとパン食をリクエストしたことがきっかけで、我が家の朝食は、パンと紅茶が基本になったのです。そこに、目玉焼きやウィンナー、サラダとフルーツにヨーグルト…と、軽めを目指した割にはしっかりとボリュームのある朝ごはんを食べるのが習慣でした。
母が紅茶好きだったこともあり、思い返してみると、おなじみリプトンの黄色いティーバッグの日もあれば、トワイニングのオレンジペコーの日も。他には、時々頂く紅茶ギフトで海外ブランドの紅茶を味わうこともありましたし、意外なところでは、三重県・亀山の紅茶を飲んでいた時期もあります。決してこだわりが強かったわけではないのですが、振り返ってみると色々なタイプの紅茶を飲んでいたようで、むしろ今になって、その幅広さに驚いている状態です。
そんな当時の朝食の光景の中には、”私の紅茶の原風景”が隠れています。それは、朝日が燦燦と降り注ぐダイニングルームで、何よりもキラキラと輝いていた、カップ一杯の紅茶です。あの眩しさ、美しさといったら!幼いなりに、きれいだな、素敵だなと、スプーンでかき混ぜながらうっとりとみつめていたものです。
私が生まれた昭和46年は、実は紅茶の輸入が完全自由化された年です。
折しも時代は高度経済成長期。アメリカの大量消費文化の流入などもあり、戦後ずっと高嶺の花だった舶来品の紅茶が、ぐっと庶民のものとして身近になり、ティーバッグの手軽さが受けて大量流通していく時代の真っただ中。紅茶が一般家庭に浸透していく時期と見事に重なります。
もちろんそんなことを知ったのは紅茶の歴史を学ぶようになってからのことですが、振り返ってみると、私の朝食の習慣は、まさに時代の流れを反映していたといえるのです。
そんな時代を生きてきた私は、偶然か必然か、その後も紅茶に関する様々なきっかけに出会うことになります。
大学生のときのイギリス旅行で経験した、やはり朝日が眩しく紅茶のあるキラキラな朝食の光景。忙しい局アナの仕事の合間をぬって通った紅茶教室。そこで衝撃を受けた産地別、季節別の紅茶の個性。ティーカップをきっかけに魅力にはまったアンティークの世界は、イギリスを中心とする紅茶文化に興味を深めるきっかけになっています。
こうして、紅茶のある様々な場面がやがて一つにつながって、紅茶の魅力を伝える仕事をスタートさせることになり、現在に至ります。
紅茶の世界へご一緒に
紅茶そのものはもちろん、産地のこと、歴史や文化、淹れ方や無限に広がるアレンジの方法、食器やしつらえなど、紅茶を通して目にする世界は、幅広くて奥深く、まだまだ探求の終着点にはたどり着きそうにありません。
私が魅了され続けている紅茶の世界が、皆様の好奇心をくすぐるきっかけになれば嬉しいことです。
愉しみながら、一緒に紅茶の世界を旅してまいりましょう。
どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。
現在、産地の旬にこだわった紅茶の通信販売を行っています。
よろしければ、『紅茶専門店・銀の芽』サイトもご覧になってみてください。
また、インスタグラムでも情報発信を行っています。