イギリスといえばロンドンですが、せっかくイギリスまで来たならカントリーサイドにも足を伸ばしてみませんか?ロンドンから日帰りで行ける、おすすめ観光スポット10選をご紹介します。ぜひたくさんの街を訪れてイギリスを満喫してください。 それぞれの観光スポットの魅力も併せてご紹介しているので、旅行の参考になれば幸いです。
1.世界遺産「ストーンヘンジ」
世界の七不思議のひとつとして有名な巨石建造物ストーンヘンジ。ロンドンから西へ約120km、車で2時間ほどの場所に位置しています。 ストーンヘンジとその周辺及びエイヴベリー遺跡群と合わせて、1986年にユネスコ世界遺産に登録されました。およそ紀元前3000年から紀元前1500年の間、3つの年代を経て造営されたと考えられていますが、誰が何のためにどのようにして造ったのかは、まだ解き明かされていません。
2.古代ローマの遺跡が残る「バース」
ロンドンに次いで2番目に観光客が多いといわれているバース。ロンドンから西へ約185km、車で2時間30分ほどの場所に位置しています。
最大の見どころは、なんといっても市内の中心部に今も残るローマ浴場遺跡です。西暦65年ごろに古代ローマ人によって建設されたローマ浴場がこのバースの町の原点となっています。2000年以上の時を経た現在でも、ローマ浴場博物館(ローマン・バス)として一般公開されており、ローマ浴場や神殿の遺跡、生活の面影をみる事ができます。この世界最古の浴場跡、なんと現在でも46度の天然温泉が湧き出ています。
世界遺産として登録されている美しい街並み
古代ローマ人が去った後、町は衰退してしまいましたが、18世紀に再び温泉リゾート地としてバースは復活を遂げます。きっかけは、ジェームズ二世の王妃メアリーが不妊治療のためにバースを訪れた直後、妊娠したこと。その噂を聞いた貴族や上流階級の人々がこぞってバースを訪れるようになり、社交場や住宅などが建てられ、現在の美しい街並みが造られました。このジョージアン様式の美しく統一された街並みは「バース市街」として、1987年に世界文化遺産に登録されています。
3.まるでおとぎの国「コッツウォルズ地方」
はちみつ色の小さな家が建ち並ぶ景色で知られるコッツウォルズ地方。ロンドンから西へ約185km、車で2時間ほどの場所に位置しています。
まるで中世のおとぎの世界に迷い込んだかのような気分になれるコッツウォルズ地方は、イギリスへ訪れたら必ず行きたい場所として絶大な人気を誇ります。
4.エリザベス女王の公邸「ウィンザー城」
900年以上もイギリス王室の居城として使用されているウィンザー城。世界最大・最古の居城として有名です。ロンドンから西へ約40km、車で45分ほどの場所に位置しています。
城内には、歴代王侯の素晴らしい調度品や美術品が展示されており、英国王室の世界や歴史、芸術を垣間見ることができます。ウィンザー城は観光スポットとして人気ですが、現在の女王エリザベス二世もお気に入りで、休日をここウィンザー城で過ごされていることでも知られています。
見どころは衛兵交代式
ウィンザー城の最大の見どころといえば衛兵交代式。衛兵交代式はバッキンガム宮殿が有名ですが、実はウィンザー城ではバッキンガム宮殿より間近で見ることができるのでおすすめです。スケジュールは天候や王室行事に伴う変更もあるので、行く前に公式ウェブサイトでチェックしてください。
衛兵交代式のスケジュール:https://changing-guard.com/dates-windsor-castle.html
5.世界有数の学問の都「オックスフォード」
歴代10人以上もの首相を輩出している、世界有数の学問の都オックスフォード。ロンドンから西へ約100km、車で1時間30分ほどの場所に位置しています。
約40校のカレッジがあり、日本の天皇陛下が留学したマートン・カレッジや、俳優のヒューグラントが卒業したニュー・カレッジもあります。
『ハリー・ポッター』のロケ地
オックスフォードで人気の観光スポットといえば、映画『ハリー・ポッター』のロケ地として有名なクライスト・チャーチ・カレッジ。魔法学校の食堂のモデルとなった「グレート・ホール」はファンでなくても必見です。また、このグレート・ホールの左上のステンドグラスには『不思議の国のアリス』に登場するキャラクターが描かれています。著者であるルイス・キャロルがこのカレッジ出身で教授でもあったことから、アリスが描かれたのだそうです。ぜひ探してみてください!
6.パワースポット「グラストンベリー」
多くの神話、伝説が残っていることから、「イギリス最大のパワースポット」と呼ばれているグラストンベリー。ロンドンから西へ約220km、車で3時間ほどの場所に位置しています。
グラストンベリーで最も有名なパワースポットは「グラストンベリー・トー(Glastonbury Tor)」と呼ばれる小高い丘です。この丘の頂上には旧聖ミカエル教会が建っており、古代の神秘信仰の中心であったと伝えられています。
聖なる井戸「チャリス・ウェル」
丘の麓にある「チャリス・ウェル」も外せないパワースポットです。この井戸の水底には、キリスト最後の晩餐の際に使用された聖杯が埋められていると伝えられています。聖なる水として癒しの力を持つと信じられており、この水を求めて多くの人が訪れます。また、一説によるとジョンレノンが名曲『イマジン』を生み出した場所こそ、このチャリス・ウェルだといわれています。
7.イングランドで最も美しい「リーズ城」
美しい英国式庭園に囲まれ、湖に浮かぶ姿がエレガントなリーズ城。ロンドンから南東へ約70㎞、車で1時間30分ほどの場所に位置しています。
イギリス歴代の6人の王妃が住んだことから「貴婦人の城」と呼ばれています。とくにフランス王家出身の3人の王妃たちにより、城内はフランス風の洗練された装飾が施されました。 現在でも寝室や木製のお風呂、礼拝堂などが残されており、当時の暮らしぶりの一端を垣間見ることができます。
8.イングランド国教会の総本山「カンタベリー大聖堂」
イギリス南東部の都市カンタベリーに建つ、カンタベリー大聖堂。ロンドンから南東へ約100㎞、車で2時間ほどの場所に位置しています。
597年イギリスで初めてキリスト教の布教が始まった英国国教会の総本山です。カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン大修道院跡、イギリス最古の教会である聖マーティン教会と共に、世界遺産に登録されています。
9.イギリスの絶景「セブン・シスターズ」
イギリス南東部の海岸沿いにそびえ立つ真っ白な断崖絶壁、セブン・シスターズ。ロンドンから南へ約120km、車で2時間ほどの場所に位置しています。
約1億4500万年前から6600万年前の白亜紀の石灰岩(チョーク)でできており、なんと断崖の高さは100~150mほどあり、迫力も満点です。セブン・シスターズという名前は、この白亜の絶壁が7人のベールをかぶった修道女(シスター)のように見えることから名付けられました。石灰岩でできた真っ白い断崖が幻想的で美しく、世界中から多くの観光客を集めています。
息をのむほどの絶景
セブン・シスターズの見どころは、断崖の終点にある「ビーチーヘッド」。真っ青な空と海、垂直に延びた白亜の絶壁は、息をのむほど美しい景色です。
崖の上には、柵やロープなどがなく崖の突端まで行くことができますが、石灰岩(チョーク)からできているため崩れやすいのでご注意ください。
10.中世の街並みが残る「ライ」
中世の街並みが残る小さな田舎町ライ。ロンドンから南へ約120km、車で2時間ほどの場所に位置しています。
イギリスで最も美しい街のひとつといわれています。石を敷き詰めた小路やツタが絡まる古い建物は、まるで中世の世界にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。
展望台からの景色が抜群
ライに来たら、ぜひ訪れてほしい「セント・メアリー教会」。教会の上には展望台があり、ここでしか見られない素敵な風景が楽しめる絶好のポイントです。 レンガ色をした三角屋根の建物が軒を連ね、中世に迷い込んだような錯覚に陥るほど。