手つかずの大自然、独自の文化、とても親しみやすい温かな人々…
『ウェールズ』でふれあいの旅を!
【前編:北ウェールズ】
英国の辺境の地と言われる、魅惑の国『ウェールズ』
「海外個人旅行体験にイチ押しの国」イギリスでの個人旅行のベスト・アドバイス!
- イギリスの正式国名は【グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国】
(United Kingdom of Great Britain & Northern Ireland)
構成する4か国:
イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの一つである「ウェールズ」を紹介します。
- ウェールズは、イングランドの西側に位置し大きさは日本の四国くらい。総人口は約314万人(2018年)と小さな国ですが、三方を海に囲まれた山がちの地形で手つかずの自然がたくさん残っています。
また、ケルト文化からなる独自の文化を大切にして、英語と共にウェールズ語も公用語として使われているとてもユニークな国です。
そして、何よりも「素朴で親しみやすい温かな人々」とのふれあいは、個人旅行ならではの素敵な体験や想い出をたくさん創れることでしょう!
基本モデルコース日程表
モデルコース: ウェールズ周遊の旅-10日間(現地8泊+機内1泊) |
日付 | 日 程(案) | 宿泊地 |
---|---|---|
1日目 | 日本発→(飛行機)→(ロンドン等で乗継) →マンチェスター到着後、空港または市内ホテルへ | マンチェスター |
2日目 | 【午前】マンチェスターからポントカサステ水路橋へ (車:専用車やレンタカー等で所要約1.5時間) ※ナローボートで水路橋通過、復路はウォーキングもおすすめ 【午後】コンウィへ(所要約1時間) ※コンウィ城見物、城壁に囲まれた町を散策等 | スランドゥドゥノ またはコンウィ |
3日目 | 【午前】グレート・オームズ・ヘッド(標高200m)へ ※往路は路面登山鉄道、復路はウォーキングもおすすめ 【午後】古城街道やスノードニア国立公園経由でスノードン山麓の町 スランベリスへ(所要約1.5時間) ※スレート博物館、ドルバダーン城見物等 | スランベリス |
4日目 | 【午前】スノードン登山鉄道で山頂へ (標高1,085m/所要往復約2.5時間) 【午後】カナーヴォン城、メナイ海峡見物等 | スランベリス |
5日目 | 車で南ウェールズのセント・デイヴィッズへ(所要約5時間) ※大学の町アベリストゥィス、カーディガン等経由 | セント・デイビッズ周辺 |
6日目 | 終日:ペンブルーク・コースト・パスをウォーキングとウェールズの ※ 守護聖人St. David’sの大聖堂訪問等 | セント・デイビッズ周辺 |
7日目 | 【午前】海岸リゾートのテンビーへ(所要約1時間) ※コルディ島クルーズや、華やかな町内散策等 【午後】ウェールズの首都カーディフへ(所要約2時間) ※途中、映画の舞台「ガースの丘」ウォーキングもおすすめ | カーディフ |
8日目 | 【終日】カーディフ市内や近郊観光 ※コンパクトな市内は徒歩で観光可能 (カーディフ城、ビュート公園、国立博物館、マーケット等) ※近郊には、カーディフ・ベイ、ビッグピット(国立炭鉱博物館)、 キャステル・コッホ(赤い名城)、ケーフェリー城(重厚な城)等 | カーディフ |
9日目 | 車でヒースロー空港へ(所要約3時間) ロンドン発→(飛行機) | 機内 |
10日目 | 日本帰着 |
- ウェールズの特徴は、北部はスノードニア山脈など美しい山間部が多く、南部はややフラットで海岸線ウォーキングやトレッキングコースも充実しています。
- 鉄道は北部、南部共に東西に走っていますが、海側を縦に繋ぐラインが無いので、その間は公共バスやタクシー、レンタカーなどを利用する必要があります。
(旅行日数により、一度に周遊するか、又は北部と南部を分けて訪問する方法も可能です) - 今回の旅行は日本発着で10日間、基本的にウェールズ周遊とウォーキングが主目的でしたので北ウェールズベースのトレッキング会社の専用ミニバン(ドライバー付)をチャーターして利用しました。
- 個人旅行も色々な方法がありますが、参加人数が約3、4人以上の場合は専用車やタクシー等をチャーターすると、日程(周り方)、時間(効率化)、便宜上(とても楽!)、費用対効果◎(好コスパ)も可能で利用価値大です。
(現地での短期間予約は、宿泊先ホテルやTourist Information等でも可能です)
訪問地の概要・各地のおすすめスポット
≪前編:北ウェールズ≫
ポントカサステ水路橋(世界遺産)
1805年に造られたイギリスで最長(約300m)、最高(約38m)の水路橋。
ナローボートで渡れるツアーや、復路は側道を徒歩で渡るのもおすすめ。
橋の上から眺める周囲の風景はまさに絶景!
コンウィ城(世界遺産)
イングランド王エドワード1世が北ウェールズに築いた10の城塞のうちの一つで、まさに難攻不落の堅固な城塞。1287年に僅か4年半で完成、城壁で囲まれた城下町にはイングランド人だけが住み、ウェールズ征服の拠点となった。城内の搭からはコンウィの町並み、川、浅瀬の海を一望出来る。また川の対岸から見る城の全景(特に夕景)も素晴らしい!
2019年10月には日本の姫路城(世界遺産)と姉妹城提携が結ばれている。
スランドゥドゥノ
『不思議の国のアリス』ゆかりの、北ウェールズを代表する海岸リゾート地。
白砂のビーチに沿ってたくさんのホテルや別荘が建ち並び、遊歩道の散策も楽しめる。
コンウィにも隣接(約7km)しているので便利な立地。
グレート・オームズ・ヘッド
スランドゥドゥノ北西の半島にある小高い丘(標高200m)。頂上には車、路面鉄道、ロープウェイでも登れるが、360度広がる素晴らしい眺望は必見!
時間があれば、復路(下り)はフットパスをウォーキングで楽しみたい!
スノードニア国立公園
ウェールズおよびイングランドで最も高いスノードン山(標高1,085m)を中心に広がる人気の国立公園。麓のスランベリスの町からはスノードン登山鉄道で山頂まで約1時間で登れる。車中からの風景も、頂上からの絶景も素晴らしいが、天候が変りやすいので一応雨具の用意も必要。また、イースターや7~8月は大変混雑するので宿泊事前予約を
必ずしておく事。
国立スレート博物館
スランベリスの旧スレート採石場内に1972年に開設されたウェールズ地方の総合産業博物館。19世紀から始まったスレートという粘板岩の発掘、加工工程や販売形態、建物や家の屋根や壁建材として世界各国に輸出された歴史等も学べる。また当時の労働者の小住宅も年代別に展示されていて、その頃の生活についてとても興味深く見学できる。
カナーヴォン城(世界遺産)
前述の通りイングランド王エドワード1世が北ウェールズに築いた10の城塞のうちの一つ。
何と48年という歳月と多額の費用をかけて造られた最大かつ最強の城である。城の西側はメナイ海峡、南側はセイオント川に面して船での物資や援軍を送りやすく工夫されている。
周りは8つの搭で囲まれているが、一番西側のイーグル・タワーからは町が一望出来る。
※エドワード1世はこのカナーヴォン城で、生まれたばかりのイングランド皇太子(後のエドワード2世)に「プリンス・オブ・ウェールズ/Prince of Wales」(ウェールズ大公)という称号を授けた。これ以降、歴代の皇太子はこの称号で呼ばれており、1969年にチャールズ皇太子の就任式もカナーヴォン城で執り行われた。
≪後編:南ウェールズ≫は次回にご案内しますので、お楽しみに!
★スペシャル・インフォメーション★
ウォーキング天国
ウェールズ!
海外旅行に行くと、先ずは有名観光地の訪問、グルメ、ショッピング等々と多忙になり兼ねませんが、イギリスに行ったら、ぜひ「ゆっくりとウォーキング」をおすすめします!
フットパス(Footpath)という「歩く小道」が国中に張り巡らされていますが、訪問した町や村などで小一時間でも一日でもゆっくりと歩くことで、この国のもう一つの魅力や心の豊かさが実感出来ます。ウェールズは三方が海に囲まれていますので、特に海岸線に沿ったフットパスが充実していますし、山間部も広がりますので、軽いハイキングやトレッキングも十分に楽しめます。
今回の旅は、2018年6月に実施した「神奈川ウォーキングクラブ・ウェールズ周遊ウォーキング」の小グループ旅行を基本としています。
(何度かイングランドのフットパスやナローボートを体験されている同クラブの方々から、TV番組で観たウェールズでのウォーキングや観光を是非実現してみたいとのご希望でした。)
参加された皆さまは日頃日本でウォーキングを楽しまれていますが、今回は場所により約5km~8kmのウォーキングを満喫して頂きました。
ポントカサステ水路橋
※写真は、神奈川ウォーキングクラブ様より
グレート・オームズ・ヘッド
曇りでしたが、山頂からは景色や、のどかな羊たちも沢山います。
帰路はイギリスならではのフットパスを通ってウォーキングが楽しめます!
スノードン山
登山電車で約1時間。車窓からの雄大な風景を堪能、たまに羊が線路に入ると停車したり、のどかなウェールズの旅でした!また、車内や麓の町での親日的で気さくな地元の方々とのふれあいは、忘れられない「旅の想い出」になりました。
カナーヴォン城
≪南ウェールズの写真は次回掲載致します≫
『天空の城ラピュタ』の世界観が広がるウェールズ
スタジオジブリ作品『天空の城ラピュタ』のモデルとなったのがウェールズだと言われています。
ウェールズには世界遺産にも登録されている13世紀頃のお城が数多く残っていますが、それらのお城や炭鉱跡、自然豊かでのどかな風景をのんびりと訪ねてジブリ作品の世界観を感じてみませんか?
ポウィス城(北ウェールズ)
レンガ色の石造りのお城と美しい庭園・・・・・
ラピュタ城?とその庭園のモデル?ですが、イタリアン・ガーデン・テラスの庭園はウェールズで最も美しいと言われています。
カナーヴォン城
(北ウェールズの項で説明)
シータが監獄されていたお城の風景が目の前に広がります。重厚な8つの搭が印象的なお城です。
ビックピット国立炭鉱博物館
(南ウェールズの項で説明予定)
パズー少年が働いていた炭鉱です。現在は博物館として地下見学も出来ますので、ぜひジブリの世界に浸ってください。
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ウェールズを知るための60章
単行本(ソフトカバー)2019/8/5
吉賀 憲夫 (編集)
¥2,200
英国を構成する4つの「国」の1つウェールズ。
最も早くイングランドに併合されたが独自性を保ち続け、英語と全く異なるウェールズ語を話せる若者も少なくない。 アーサー王伝説のルーツを持ち、海苔を食すなど日本との意外な共通点もあるウェールズを生き生きと紹介する。
ウェールズの国旗 真鍮 グロメット付き
100%ポリエステル製
¥599
製品サイズ: 15.24 x 20.32 x 1.27 cm 28.35g
ウェールズの国旗は、ウェールズ語で赤い竜(Y Ddraig Goch、ア・ドライグ・ゴッホ)と呼ばれていて、白と緑の二色の上に「赤い竜」が描かれていて、男性目線では“カッコいい”って感じでしまいますよね。
このドラゴンを用いられた説はさまざまあるようで、これをひも解いてみるのも楽しいところです。