UK Walker編集部からのお知らせ
今回のコラムは、英国在住でブルーバッチの英国政府観光ガイド資格をお持ちで、UK Walker立ち上げ時より情報提供をいただくタイヴァース由美子さんからの現地情報をお届けします。
コラムは、先月日本から旅行された四人の女性のヨークシャーデイルズ国立公園の旅の様子をご紹介していますが、今回コラムで紹介しきれなかった生の現地情報を8月16日に開催する『【特別開催】チャリティZoomオンライントーク会』で、ヨークシャーデイルズ国立公園の良さとともにご紹介します。
なお、今回のオンライントーク会は有料開催(1,300円)ですが、トーク会の収益はコラムで登場されるダルメインのマーマレード・フェスティバルで著名なジェイン・マッグズさんのご友人がボランティアされている”Eden Animal Rescue(エデン・アニマル・レスキュー)”へチャリティ募金させていただきます。
ぜひみなさまのZoomオンライントーク会へのご参加もお待ちしております。
UK Walker編集部
旅のはじまりは、Zoomでプランニングから
今回、日本人女性4人のヨークシャーツアーを、わたくしタイヴァース由美子がご案内することになりました。
このツアーは参加者がご自分たちの希望を組み込み、半年以上前からZoomミーティングで相談しながら念入りに計画された結果を実現したもの。初めから決まっていたことは、ヨークシャーデイルズ国立公園に特化したツアーであることでした。
今までとはちょっと違った旅、訪問先を考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
到着のマンチェスター空港からマラム(Malham)へ
ヨークシャーデイルズは東京都とほぼ同じ面積で、4名は日本からヒースロー空港経由、朝マンチェスターに到着されました。日本各地からご自身でマンチェスター空港に到着。入国管理と税関を通過された後、ようやく到着ロビーで専用車の運転手、ご案内役の私と合流です。
こうしてひとつひとつ新しいことを自身でこなしていくことは、将来の旅に対する自信が付くというものでしょう。
さて、車は早速ヨークシャーデイルズ国立公園内にあるマラム(Malham)に向かいます。途中車窓から美味しそうなサクランボを見つけ味見を。甘くて風味のあるサクランボに皆さん感激されていました。
またトイレストップに立ち寄ったファームショップは思いがけなく品物が豊富で、ヨークシャー産の食品や、ギフトが並んでいました。
マラム・コーブでの滞在はプラントベースのホテル『ベック・ホール』
マラムではプラントベース(Plant-based)のホテル、『ベック・ホール(Beck Hall)』に3泊しました。川の手前で車を降り、平らな石をつないで作られた細い橋を渡ると1709年に建てられた白いホテルの建物があります。
落ち着いたラウンジの暖炉には夏でも火が炊かれていてゲストを歓迎しています。
ホテルに到着後、川に面したレストランで早速アフタヌーンティーです。
プラントベースという言葉は、最近はイギリスのスーパーやレストランなどで頻繁に使われている言葉で「植物をベースにした食べ物」という意味です。朝食も夕食も全てがプラントベースですので、魚、肉料理はありません。
この興味深いホテルに関しては、いつか別途詳細をご紹介できればと思います。
『ベック・ホール(Beck Hall)』公式サイト:https://www.beckhallmalham.com/
【広告 Expediaで予約】現地友人とのバースデーランチ
2日目は実はツアーの中でも特別な日でした。メンバー全員の共通の友人で、ダルメインのマーマレード・フェスティバルや愛媛の八幡浜で開催されるマーマレード・フェスティバルでも審査員を務めるジェイン・マッグズさんが、家族と一緒に私たちのホテルの近くで2泊滞在することに。そしてちょうどその日が彼女のお誕生日でもあったことから、バースデーランチに私たちを招待してくれました。
彼女の友人も加わって、アットホームな楽しいバースデーランチです。自家製スモークサーモン、お手製のトライフルやケーキが並びます。
国立公園で楽しむウォーキング&ショッピング
マラムの村は、特にウォーキングの愛好家、ウォーカーに人気の場所です。マラム・コーブやジャネット・フォスなど、自然の中のウォーキングを楽しみました。一度だけほんの少しの間、雨と雹が降りましたが、バックパックの中に用意しておいた防水のジャケットや、傘があれば問題なし。雨上がりには益々新鮮な空気を浴びることができました!
3日目は専用車をチャーターし、村々巡りをします。
静かな村をドライブしながらグラッシングトン(Grassington)では石畳のメインストリートでお買い物を楽しみました。途中ティールームで休憩しながらゆっくりペースで周ります。
パブリックフットパスのサインに誘われてゲートを開けたところには息をのむほど美しい風景が待っていました。
リブルズヘッドで思いがけずに堪能 “フィッシュ&チップス”
マラムに3泊した後は、西に移動し、リブルズヘッド(Ribblehead)の陸橋から300メートルのところで、周りには何もない場所にポツンとたつ『ステーション・イン(The Station Inn Ribblehead)』に一泊しました。
ベック・ホールとは一味違うウォ―カーたちに人気のベーシックな設備のホテルです。違うタイプのホテルに泊まるのも旅の期待や楽しさが広がります。そして思いがけず絶品のフィッシュ&チップスとの出会いがありました。「今まで食べたフィッシュ&チップスの中でも断トツに美味しい」と目を丸くしている参加者の一言が、心に残ります。しかもお子様用のポーションで十分。
『ステーション・イン(The Station Inn Ribblehead)』公式サイト:https://www.thestationinnribblehead.com/
旅のハイライト” リブルヘッドの陸橋”
ここではリブルヘッドの陸橋までのウォーキングや、陸橋の上を走る開設150年を迎えたセトル・カーライル線に乗車します。この企画が始まったころから、このリブルヘッドに立ち寄る事は、皆さんの強いご要望でした。
ヨークシャーデイルズ国立公園の旅の終了後は、ボルトン・アビーの修道院廃墟やハロゲートを周り、最後のヨークの町に到着です。ここでの宿はエアビー(Airbnb)です。日本で言えば民宿のような宿で、一軒家を使うことが多いスタイルです。
ヨークではエアビー(Airbnb)で一軒家に滞在
ヨークではティーショップのベティーズで朝食をとったり、アンティークショップでお買い物したり、城壁を歩いたりと。ヨーク観光でのハイライト、ヨーク・ミンスターは2度目の方もいらっしゃいましたが、何度行っても感激する大聖堂です。128の窓に収められたステンドグラスは、イングランドにある中世のステンドグラスの60%を所有し、イギリス国内でも最大規模のコレクションとなっています。そして北の側廊から続く通路の先にあるチャプターハウスは見逃せません。中世の人が入り口付近の壁に書き残した言葉が印象的です。
『As the rose is the flower of flowers, so this house is the house of houses.』
(バラが花の中の花であるならば、これは建物の中の建物である。)
ここに来るたびに、「正にそう!」と頷かずにはいられません。
メンバーの中でもちょっと(?)若いお二人は、275段の螺旋階段を登ってセントラルタワーの頂上へ。私を含む3名はお買い物とおしゃべりです。
「鉄道の町ヨーク」からロンドンへ
ヨークシャーでの最終日は、「鉄道の町ヨーク」と言われるほど鉄道と深い関係があり、世界最大規模の国立鉄道博物館もあるヨークから列車に乗ってロンドンへ。ヨーク駅からロンドンまでは約2時間です。1840年、ロンドンまでの直行便がヨークから出発したのをきっかけにヨークは観光地としても発展して来ました。現在の駅は1877年にオープンされましたが、当時は13のプラットフォームを持つ世界一大きな駅でした。
ロンドンでは列車に乗ってオープンガーデンを見学したり、それぞれ自由行動を楽しまれたようです。
今回のツアーは一応事前にホテルと専用車を予約し、日程をざっくり決めましたが、基本的には「その日のお天気、体調、気分によって変更可」というツアーでしたので、皆さん始めからリラックスされて楽しまれていました。
開催決定!
『【特別開催】チャリティZoomオンライントーク会』
ここで多くをお話しすることは出来ませんが、今回のツアーのズーム報告会を開催します。
ツアーの参加者4名の方々にもご登場いただき、写真を写し出しながらその時の模様や、感じたことなどをお話しいただく予定です。
また、これからヨークシャーデイルズ国立公園を旅行されたいとお考えの方々のご質問にもお答えしたいと思います。
みなさまのお申し込みをお待ちしております。
なお、冒頭でUK Walker編集部からご案内しましたが、収益金は全額”Eden Animal Rescue(エデン・アニマル・レスキュー)”に寄付させていただきます。
https://edenanimalrescue.org.uk/
当日はEden Animal Rescueの会長クリス・チータム氏からのご挨拶もある予定です。
期日:8月16日(土) 日本時間20時より。(イギリス時間12時正午)
料金:¥1.300
お申し込み、お問い合わせは、info@culturetourismuk.com までメールでご連絡ください。
お申し込みいただいた方々には、開催日数日前にリンクをお送りします。