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毎年8月開催!町中が賑わう「ノッティング・ヒル・カーニバル」で、ロンドンいながらカリブ気分♪

ノッティング・ヒル・カーニバルのダンサーたち

毎年8月末に、高級住宅街のノッティングヒルを中心とした地域で開催されている「ノッティング・ヒル・カーニバル」。

開期中は、色とりどりの衣装に身を包んだダンサーや、軽快なカリブの音楽を奏でる山車が町を彩り、辺り一帯がお祭り気分に!
ロンドンでカリブ諸国の文化を堪能できる、ロンドナーにも観光客にも大人気の催しとなっています。開期中は、ノッティングヒルからケンジントン、チェルシーに当たるエリア一体が通行止めとなるので、会場には足を運ばないという方でも交通情報には注意が必要。通常、会場付近を運行しているバスがルート変更や運休になっている可能性があります。

ノッティング・ヒル・ゲート駅から会場へ

最寄り駅は、ノッティング・ヒル・ゲート駅、ウェストボーン・パーク駅、ラドブローク・グローブ駅。今回はノッティング・ヒル・ゲート駅付近のゲートから会場へと入りました。入場料は無料ですが、大きな荷物を持っているかたは、セキュリティの方から簡単な荷物チェックを受けていました。

会場には、世界各国から集まった夏らしい装いの人がたくさん! コロナウイルスの影響で今後変動があるかと思いますが、毎年100万人ほどが集まるヨーロッパ最大のストリートカーニバル。観衆の多さにも圧倒されます。

湿度のある日本の暑さとは違い、カラッとした過ごしやすいのがロンドンの夏ですが、青空の下で長時間過ごすことになるので、水分補給と日焼け対策はしっかり行って楽しむようにしましょう。

華やかな衣装に、軽快なカリブ音楽!

パレードルートに近づくと、早速ダンサーさんたちの姿が。サンバを思わせるような華やかな衣装で、団体ごとに衣装のデザインやカラーが異なります。カメラを向けると、ノリノリでポージングをしてくれる方も多く、一緒に記念撮影を撮ってくださる方もいらっしゃいました。

パフォーマンスを見ているだけでも楽しいのですが、観客も曲に乗りながら一緒に踊り出し、屋外クラブのような状況になる一幕も! 観客の方とハイタッチをしたり、ダンスに飛び入り参加する方がいたりと、パフォーマーと観衆が一体となって楽しんでいる姿が印象的でした。

ダンサーさんが去った後も、次の山車が近づいてくるのを待ちながら、お酒を片手に踊り出す観客もちらほら。友人同士はもちろんのこと、カップルや家族連れで訪れている人も多く見かけました。

ストリートアートも楽しめる

高級感漂う街並みが印象的なエリアですが、この日はストリートアートを施した壁があちこちに貼られ、普段とは全く違う雰囲気に大変身。

私のお気に入りは、カラフルで立体的な蝶がたくさん飛んでいるこの壁。遠くから見てもとても華やか、青空とのコントラストがとても綺麗で絵になる作品でした。

まだ作りかけのビッグベンなどの展示もありました。(最終日までに完成したのでしょうか…?)

ダンサーさんたちを近くでみて賑やかに楽しむのもいいですが、ワイワイした雰囲気が少し苦手という方は、山車が去ったあと、少し落ち着いた雰囲気の中で、アートを見ながら散策してみるのもおすすめです。

カリブ名物を味わう屋台は300以上!

ほどよく会場を楽しんでお腹が空いてきたところで、お祭りの醍醐味”屋台でのご飯”。なんと会場内には300以上もの屋台があるそうです。

同行してくれたお友達に、ノッティング・ヒル・カーニバルでのおすすめの食べ物(カリブ名物)を教えてもらうと、「これは外せない!」と教えてくれたのがこちら!

・ジャークチキン

チキンをスパイスに漬け込んで、カリカリに焼き上げたカリブの人気料理「ジャークチキン(JERK CHICKEN)」。ノッティング・ヒル・カーニバルでも特に人気のメニューのようで、あちこちでこの「ジャークチキン」を販売しているお店を見かけました。

ほとんどのお店がサラダとライスのセットになっていて、食べ切れるか不安になるほどの大ボリュームを除けば、お弁当感覚で食べられる日本人好みの味だと感じました。ただし座ってゆっくりできるスペースはほとんどないので、街路樹の木陰や塀に腰掛けて食事をしている方が多いです。

・ジャマイカン パティ

もう少し軽めに済ませたい方、もしくはおやつ感覚で食べられるものをお探しの方には「パティ」がおすすめ。お肉や野菜をパイ生地で包んで焼き上げた、ジャマイカのファストフードです。

ビーフやチキン、ラム、シーフードなど様々な種類が揃っていましたが、私はベジタブルを選んでみました。サクッとしたパイ生地の中に、ポテトやにんじんを甘くマッシュしたものが入っていて、優しいおいしさ。食べ歩きにちょうど良いサイズ感も気に入りました。

・ラムパンチ

そして忘れてはいけないのが、こちらの「ラムパンチ」!カリブ発祥のお酒「ラム酒」に季節のフルーツをたっぷり漬け込んだ果実酒で、ノッティング・ヒル・カーニバルでは定番のカクテル。

私はお酒が苦手なので残念ながら味見ができなかったのですが「ジュース感覚で飲める」と男女問わず人気でした。ジャークチキンと同じく、この「ラムパンチ」は会場内のあちこちで販売されています。

夏の日差しの中長時間歩くことになるので、喉が乾いてくると思いますが、お酒での水分補給は脱水症状になる可能性があり大変危険。ごくごく飲めてしまうラムパンチですが、必ずお水も合わせて補給するようにしましょうね。

会場内のトイレ事情

一点、気をつけなければならないのが、会場でのトイレ問題。無料で利用できる仮設トイレも多数設置されているのですが、そのほとんどが男女混合で、途中で水が流れなくなってしまい、使えなくなっている場所が多く、あまり機能していないイメージでした。(イギリスの屋外イベントではよく見かける光景です)

元々は閑静な住宅街であるこのエリア、居住者の方が「CLEAN TOILET」などの看板を掲げ、自宅のトイレを有料で開放されているのをよく見かけます。相場は2~3ポンドほどでした。

こちらもコロナウイルスなどの影響により、今後一般開放が減ってしまう可能性もありますが、参考までに知っておくと良いかもしれません。

ノッティング・ヒル・カーニバルで夏祭り気分!

1950年後半のロンドンでは、カリブの島々から労働力として連れてこられた移民が急増し、人種間の対立や差別が原因で、当時貧困地域であったノッティングヒルで、悲惨な暴動が起こったそう。

その後、カリブ出身の活動家が音楽イベントを開催し始め、徐々に人種間の対立も収まっていったのだとか。1960年後半になると、バンド達が子どもたちを引き連れて路上を歩いて回るようになり、これが現在のカーニバルの原型となったと言われています。今では、いろんな人種の方々が一同に会し、カリブの名物を片手にダンスや音楽を心のままに楽しむ「ロンドンの夏の大イベント」といえるまでに成長しました。

ぜひ夏にロンドンを旅行される際には、「ノッティング・ヒル・カーニバル」の日程もチェックしてみてくださいね。

2021年のカーニバルはキャンセル

残念ですが、新型コロナウイルスの影響で2021年のカーニバルもキャンセルとなりました。
ご紹介させていただいたようなストリートフェスティバルが再開され、日本からも観光できるような世界が早くくることを願うばかりです。

今後のご旅行計画のご参考にいただければと思います。

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