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日本人主婦のカントリーサイド日記 Vol.1

こんにちは。はじめまして。今回はご縁があり、こちらのサイトに記事を書く機会をいただきました。本当にごくごく普通の田舎暮らしを、少しでも楽しく伝えられたらと思います。

私の住んでいる場所はコッツウォルズと呼ばれるエリアから本当に目と鼻の先。周りにはファームしかなく、近所の家は約300m先で、霧が濃い日は隣の家は見えなく、夜は星が輝き、ふくろうの鳴き声を聞きながら眠るという、田舎です。家の前の標識は鹿に注意!本当に東京下町生まれ、下町育ちの私が英国で暮らしていく中で、どんどんと田舎の魅力にはまり、まさか近所が見えないような家に住むなんて、自分でもビックリです。不便も沢山ありますが、ここでの暮らしが家族共々大好きです。今の季節は雨が多く、川の氾濫が数多くあり川のそばに住んでいる私たちは、川の水位を気にしながら日々過ごしております。家は高台のため大丈夫なのですが、仕事場への道、学校への道、スーパーへの道全て川のそばで、去年の大雨の時は初めてどこにも行けないという状態に数日ですがなってしまいました。

コッツウォルズ地方の雪景色

残念ながら、私の住む地域も年明けからロックダウンに入り、普通の生活とはちょっと違う日常になってしまっています。

子供達はリモート(オンライン)での授業、主人は家で仕事、私はというと食料品を扱っているお店で働いているので変わらず毎日お店に出ております。

先日1月25日はバーンズナイトというスコットランドの詩人ロバートバーンズの誕生日を祝うお祭りの日でした。この日はスコットランド伝統のハギスを食べるのですが、私の働くお店では、ハギス以外にもスコッチパイというものも作りました。

スコッチパイ

日本ではあまり聞かないかもしれませんが、このスコッチパイとは、薄いパイ生地に羊の挽肉又は牛挽肉をシンプルにやや胡椒強めの塩胡椒とスパイスを入れ焼いたシンプルなものです。周りのパイ生地ですが、パイ生地と言ってもホットウォータークラストという、ポークパイなどに使われる生地を薄くのばしたものでパリッとした感触です。温めてじゃがいも や野菜を添えてグレービーソースをかけて食べるのがおすすめですが、冷たいままでも食べても良いです。このスコッチパイですが、私も今のお店で働くまでまったく知りませんでした。イギリスの食については色々知っているとは思っていたのですが、まだまだ新しい発見があります。

そして私の日常での発見といえば、先日犬の散歩をしているとなんと素敵な絵が散歩道に現れたんです。

散歩中に見つけたコッツウォルズ地方のアーティストが描く動物たち

調べて見ると地元のアーティストの方が描いたうさぎの絵。同僚に話すとなんと他にもいくつもあるとの事!これは楽しいと思い、毎日犬の散歩はこの動物達を探す事に。林の木の間、川沿いから現れる数々の絵達はちょっとロックダウンで気持ちが落ち込んでた私たちを笑顔にさせてくれました。きっとたくさんの人を笑顔にしているんだろうなと思います。

今はこんなサプライズ、とっても嬉しく思います。そしてこの絵ですが、最終的にオークションにかけ、その売り上げをチャリティーに寄付するそうです。とってもイギリスらしいですよね。

犬の散歩といえば、先日雪の降った日に散歩に行くと雪で大興奮のうちのわんちゃんは、楽しく雪で遊んでクタクタになって帰ってきました。そして家に着くと、真っ先に暖炉の前に行き暖を取ってました。少しするとジュワーって音がして何か焦げ臭い匂い、正面が熱くなったので背中を向けたときに尻尾の存在を忘れたのか、尻尾を暖炉の火に入れてしまい、寒すぎたのか数秒気づかず。表面の毛をちょこっと焦がしても全く気づいてなくて。大事に至らなかったから良かったけど、本当におっちょこちょいな犬でいつも笑わせてくれます。

暖炉に尻尾をいれてしまった おっちょこちょいの愛犬

この時期本当に暖炉の暖かい火は心和みます。暖炉は冬の田舎生活にはなくてはならないものです。

では読んでくださってありがとうございます。
次回もお楽しみに!

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