UKWalker

最新版!ロンドンの手芸屋さん情報

ロンドンの象徴的なデパート『リバティ』

ロンドンには、伝統的な技術と現代的なデザインが融合した手芸屋さんが存在し、その中でも特に個性豊かな店舗が多くの手芸愛好者を魅了しています。
筆者は職業柄、ロンドンの手芸屋さんを教えてほしい、とよく聞かれるのですが、ここ数年のうちに、頼りにして通っていたお店が閉まったり、移転したり、便利で利用していたデパートの手芸部門が大幅に縮小されたりなど、状況はいつも変動しています。
本記事では、現在のロンドンの手芸屋さんをいくつかご紹介し、クリエイティブなインスピレーションを得られる場所として注目すべきお店をピックアップしました。

Liberty (リバティ)- デザインと歴史が息づく手芸の聖地

オックスフォード・サーカス近くにあるLiberty(リバティ)は、ロンドンの象徴的なデパートで、手芸好きにとっては必見のスポットです。
リバティらしい美しいプリント生地が揃っており、その品質とデザインは他に類を見ません。生地以外にも、さまざまな手芸関連の商品が揃っていて、見るだけでも気分がワクワクします。
歴史的な建物も訪れる価値があり、買い物だけでなく、その装飾やアートも楽しむことができます。買い物に疲れたら、2階にあるカフェレストランでお茶を飲みながらホッとひと息してみるのもいいでしょう。

MacCulloch & Wallis(マカロック&ウォリス)- 素材の宝庫

Liberty(リバティ)から程近いところにあるMacCulloch & Wallis(マカロック&ウォリス)は、ロンドンで最も歴史ある手芸店の一つで、195年を超える歴史を誇ります。
生地や糸、ボタン、テープなど、手芸に必要なあらゆる素材が揃い、プロのデザイナーからアマチュアの手芸愛好者まで幅広い層に支持されています。特に、ファッションデザインの分野で使われる高品質な素材が豊富で、独特な生地や珍しいパターンのアイテム、帽子用の素材なども見つけることができます。

店内はクラシックで落ち着いた雰囲気で、長時間いても飽きません。広島チューリップの針や、刺し子用の糸など日本製の商品も置いてあるのが日本人としては嬉しいところ。1階と地下1階の2つのフロアで探しているものが見つからない場合は店員さんに聞くとカウンターの後ろから出してくれることもあります。

Fan New Trimmings Ltd(ファン・ニュー・トリミングス)- トリムと装飾の専門店

上述のMacCulloch & Wallis(マカロック&ウォリス)から道を1本東(トットナムコートロード方面)へ向かっていくと、装飾用のトリムのお店があります。以前Cloth House という生地屋さんがあった場所です。
Fan New Trimmings Ltd(ファン・ニュー・トリミングス)は、リボン、レース、フリンジなど、装飾用素材の豊富なコレクションを誇ります。特にビーズ刺繍や衣服やインテリアのデザインを華やかに彩る素材を見つけることができます。手芸やアクセサリー作りを楽しむ方にはうってつけの場所です。また、シーズンごとに新しいデザインや限定アイテムが登場するので、訪れる度に新しい発見があります。

Loop(ループ)- ニットとクロッシェの聖地

イズリントン地区へ移動し、地下鉄ノーザン線のAngel駅から徒歩圏内にLoop(ループ)というお店があります。Loop(ループ)は、ニットやクロッシェが好きな人にとって夢のようなショップです。ここでは、世界中から集められた上質な毛糸やクロシェや刺繍用の糸が揃い、デザインのインスピレーションを得るのにぴったりな場所です。

ニットの技術を学ぶためのワークショップも頻繁に開催されています。温かみのある店内で、心地よい空間の中、たくさんある毛糸のカラーや質感に囲まれて、創作意欲を刺激すること間違いなしです。

VV Rouleaux(ヴィヴィ・ルーロー)- ゴージャスなリボンと装飾素材

メリルボーン(日本語ではよくこのように表記されますが、実際の発音はマーリボンに近いです)地区にあるVV Rouleaux(ヴィヴィ・ルーロー)は、リボンや装飾素材を取り扱うお店です。特にウェディングや特別なイベント用の衣装や帽子・ファシネーターなどのヘッドドレスにぴったりなアイテムを見つけることができます。

ゴージャスなデザインのリボンやビーズ刺繍などがどれも高級感を漂わせています。手芸初心者からプロフェッショナルまで、細部にまでこだわりたいクリエイターにとって、ここはまさに宝の山です。秋からクリスマス準備期間にかけてはデコレーション素材でいっぱい。店内を眺めるだけでもインスピレーションを得ることができるでしょう。

Cloth House(クロス・ハウス)- ヴィンテージとエコ素材が魅力

以前はロンドン中心のBerwick Street にお店がありましたが、そこは閉店となり、現在はカムデンスタジオとオンラインショップのみとなっています。地下鉄ノーザン線のカムデンタウン駅からは徒歩7分、オーバーグラウンドのカムデンロード駅からは徒歩3分ですが、訪れるには電話予約が必要です。ただ、月に1回だけ土曜日に予約なしで店舗に訪れることができる日がありますので、ウェブサイトで最新情報を確認することをお勧めします。
お店の外観の写真を撮り忘れてしまいましたが、上の写真は最寄り駅のカムデンロード駅近辺の様子です。Cloth House Camden Studio(クロス・ハウス・カムデン・スタジオ)は、個性的でユニークな素材を探している人々にとっては、理想的なショップです。特にリサイクル素材やオーガニックコットン、ヴィンテージ生地が豊富です。環境に配慮した素材を使いたい方にとっては、特に魅力的な場所となっています。カムデンマーケットも運河沿いに歩いて行けるので、同じ日に一緒に訪れるのも楽しいでしょう。

まとめ:ロンドンで手芸の世界を楽しもう

ロンドンには、伝統的な素材から最新のデザインに至るまで、さまざまな手芸ショップがあります。どの店舗も、それぞれがユニークな個性を持っており、訪れるたびに新しい発見やインスピレーションを与えてくれます。イギリス旅行に来られる手芸好きな方はもちろん、イギリス在住の方々にも訪れる価値があるお店です。ぜひ、次回のロンドン旅行の際には、これらの手芸店を巡り、自分だけの特別な素材を見つけて、創作活動を楽しんでください。

モバイルバージョンを終了